2026年4月23日

【速報】Google Cloud Next ’26 初めての現地参加レポート(Day1 基調講演)


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Google Cloud Next '26 in Las Vegasが始まりました!

Day1の基調講演では、AIによる業務変革(トランスフォーメーション)の最新動向が発表されました。

「Google のコードの75%は、もうAIが書いている」

──冒頭のこの一言に、会場がどよめいたのが印象的でした。

AIを「導入する」段階はもう終わり、AIが同僚のように隣で働く時代に入ったというメッセージが、すべてのセッションに共通して反映されていたように思います。

この記事では、基調講演で発表された内容や印象的だった事例を、現地の空気感とあわせてお伝えします。

今年の主役「Gemini Enterprise」とは?

基調講演で最も多く名前が出てきたのが Gemini Enterprise です。

ざっくりお伝えすると、「会社のデータ」と「社員」と「ビジネスの目標」をAIでつなぐ、業務AI活用の入り口となるサービスです。

Google の言葉では「フロントドア(玄関口)」と表現されていました。

これまでバラバラだったデータや業務ツールを、AIエージェントの力でひとつにまとめ、仕事を自動化・高速化してくれます。

Microsoft 365 との連携も発表され、Google で作ったドキュメントやスライドを Office 形式にそのままエクスポートできるようになりました。様々な企業に配慮した、現実的なアップデートだと感じました。

Gemini Enterprise Agent Platformが登場

Gemini Enterprise と並んで注目を集めていたのが Gemini Enterprise Agent Platform です。

 

このプラットフォームは、そんなAIの部下を会社の中でうまく運用するための仕組みを丸ごと提供してくれます。
機能は大きく4つに分かれていました。

 

Build

プログラミング不要で、自然言語(日本語でもOK)でAIエージェントを作れる「Agent Studio」が登場しました。

Box や Atlassian、ServiceNow などのビジネスツールとつながる既成エージェントも「マーケットプレイス」から導入できます。

 

Scale

複数のエージェントを連携させて、リアルタイムやスケジュールに応じて自動で仕事を回す仕組み(Agent-to-Agent Orchestration)が用意されました。

 

Govern

すべてのエージェントにIDカードのようなものを発行し(Agent Identity)、「誰が・何をしたか」を追跡できます。

機密データの漏洩を防ぐ「Model Armor」も搭載されており、社員を管理するようにAIも管理できる設計になっています。

 

Optimize

エージェントの動きをリアルタイムで観察し、どこで詰まっているか、どう判断したかを可視化できます。PDCAを回しながらAIの精度を上げていける仕組みです。

 

「AIを作って終わり」ではなく、運用・管理・改善まで一気通貫で面倒を見てくれるのが、このプラットフォームの最大のポイントだと感じました。

特に印象的だった3つの事例

基調講演の一番の見どころは、実際の企業がどう使っているかの事例でした。

どれも「AIのすごさ」ではなく、「AIのおかげで人が本来やるべきことに集中できるようになった」 という点が共通していて、聞いていてとても刺さりました。

 

Walmart

店舗リーダー全員に、社内データとAIにつながった Google の折りたたみスマホ「Pixel Fold」を支給したそうです。これまでオフィスのパソコンで数時間かけて調べていたことが、売場にいながら数秒で解決できるようになったとのこと。

印象的だったのは、AIを入れた目的が「コスト削減」でも「業務効率化」でもなく、「リーダーが売場に出て、お客さんやチームと過ごす時間を増やすこと」 だった点です。

AIで生まれた時間を、人と人の信頼づくりに使うという、素敵な業務改善方法だと感じました。

 

Virgin Voyages

クルーズ船は海の上を走っていて、安定したネット回線はありません。

Virgin Voyages はこの「オフライン」という課題を、Google Distributed Cloud Edge(エッジコンピューティング)で解決しました。

船の上にAIの処理基盤を置くことで、ネットがつながらなくてもAIが動き続ける環境を実現しているとのことです。

乗客向に提供されている「Rooney(ルーニー)」というコンシェルジュサービスも提供されており、自宅での計画段階から旅行の最終日まで途切れることなく最高のバケーションをサポートしてくれるそうです!

 

Signal Iduna

ドイツの保険会社 Signal Iduna は、導入からわずか数週間で社員の80%がAIを使い始め、さらに驚くことに11,000人の社員が自分でAIエージェントを作るレベルにまで到達したそうです。

中でも面白いなと思ったのが「ヘルスエージェント」です。

100年分にもおよぶ複雑な保険契約データと照らし合わせて、補償内容を自動で検証してくれるとのこと。

結果、週間ユーザー数は400%増、回答スピードも37%向上したという数字が紹介されていました。

新チップ 「実物登場」

インフラ面でも大きな発表がありました。

AIチップ 第8世代TPU(TPU 8t / TPU 8i) が発表され、実物がステージ上に登場するという演出がありました。

ラストは「Workspace Intelligence」

基調講演のラストに発表された Workspace Intelligence が、個人的に一番盛り上がりました!

Workspace Intelligence は、「情報の洪水」をAIが整理してくれる機能です。

 

「Ask Gemini」に「今、何が大事?」と聞くだけで、Chat・Mail・Slides など複数のソースを横断して、優先すべきことを教えてくれます。

さらに「@」でスキルを呼び出して、そのまま業務を自動化することもできます。

「これは明日から自分の仕事に直結する」と感じた方が多かった発表ではないでしょうか?

私自身も、一番早く使ってみたいと思った機能でした。

 

まとめ

今回の基調講演に参加して最も強く感じたのは、

Google Cloud が描いている未来は「すごいAIを作ること」ではなく、「AIが当たり前のように職場にいる世界を作ること」 だということです。

 

基調講演では、ほかにも見逃せないニュースがたくさんありました。

Apple と Gemini の連携

スポーツ × AI の取り組み

も面白かったです。

スノーボードの金メダリスト、ショーン・ホワイトがゲスト登壇したのもサプライズでした。

現地でその熱気を肌で感じられたことは、とても貴重な体験でした。

引き続き、Google Cloud Next ’26の情報をお届けしていきますのでお楽しみに!

Gemini EnterpriseやGoogle Cloudについて詳細を知りたい

2026年4月23日 【速報】Google Cloud Next ’26 初めての現地参加レポート(Day1 基調講演)

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