2023年8月24日
【Google Cloud】BIツール徹底比較!テーブル編
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こんにちは、GoogleCloud研究開発チームの 佐T です。
今回は、LookerとLookerStudio(旧称:データポータル)のテーブルについて比較してみました。
今回は、LookerとLookerStudio(旧称:データポータル)のテーブルについて比較してみました。
テーブルで可視化したいデータについて
テーブルを使用する目的
一言でまとめると、「複数の指標をマトリクスで見る」です。
今回使用する例では、日付ごとに入荷情報・売上見込・予想在庫・評価を同時に表示し、月末の報告に使用できます。
それでは、表形式を使ってLookerとLookerStudioを比較していきます。
使用するデータについて
カラムとデータの例
カラム名 | forecast_date (日付) |
requested_quantity (入荷情報) |
forecast_quantity (売上見込) |
projected_inventory (予想在庫数) |
valuation (予想評価額) |
データ例1 | 2022-04-01 | 1,000 | 500 | 500 | 10000 |
データ例2 | 2022-04-02 | 1,200 | 600 | 600 | 11000 |
補足 | 日付ごとのデータ | {入荷情報 – 売上見込み} | {予想在庫 * 売値} |
Lookerの表形式の表示について
表形式は主に複数の指標をマトリクスで見たい時に用いられる形式です。
どのような特徴があるのでしょうか。
Lookerでは以下の観点で表形式の特徴を紹介します
- グラフのカスタマイズ
- 列ごとのソート
- 列の表示順の並び替え
- グラフのカスタマイズ
- 表のテーマ変更
- セルの表示/非表示や色の変更
- グラフの表示/非表示
- データ値の表示/非表示
- それぞれの表示列名の変更
-
- 表のテーマ変更:
“編集“→“プロット“→“表のテーマ”
複数のテーマから選択
※クラシックを選択
- セルの表示/非表示や色の変更:
“編集“→“シリーズ“→“カスタマイズ“から列のタブを開く
セルの色のカスタマイズでは、グラデーションを設定できる。データの大きさによって色が視覚的にわかりやすい
- グラフの表示/非表示:
“編集“→“シリーズ“→“カスタマイズ“から列のタブを開く
“セルのビジュアリゼーション“を切り替え
- データ値の表示/非表示:
“編集“→“シリーズ“→“カスタマイズ“から列のタブを開く
“値のラベル“のチェックを切り替え
- それぞれの表示列名の変更:
“編集“→“シリーズ“→“カスタマイズ“から列のタブを開く
“ラベル”に表示名を入力
- 表のテーマ変更:
- 列ごとの並び替え(SQLのORDER BY):
ヘッダーのクリックで昇順降順の切り替え
2番目以降の並び替えはShiftキーを押しながらヘッダーをクリックする
※入荷情報が同じ値の場合、売上見込みのソートが適用される
- 列の表示順の並び替え:
入れ替えたい列のヘッダーをドラックアンドドロップで任意の列順に入れ替えることができる
Looker Studioの表形式の表示について
次に、Looker Studioの場合はどのように表現するか見ていきましょう。
Lookerと同じ項目で紹介します。
- グラフのカスタマイズ
- 列ごとのソート(サブの並び替え)
- 列の表示順の並び替え(列の場所をドラックで入れ替える)
- グラフのカスタマイズ:
- 表の色変更
- セルの表示/非表示や色の変更
- データ値の表示/非表示や書式設定
- それぞれの表示列名の変更
-
- 表の色変更:
表を選択し、”グラフ”→”スタイル”→”表の色”
ヘッダーの背景色、枠線の色、奇数行の背景色、偶数行の背景色をそれぞれ設定できる。
- セルの表示/非表示や色の変更:
表を選択し、”グラフ”→”スタイル”→“指標”
列ごとにグラフの種類や色をカスタマイズする
- データ値の表示/非表示や書式設定:
表を選択し、”グラフ”→”スタイル”→“指標“
列ごとに”番号の表示”のチェックを切り替える
- それぞれの表示列名の変更:
表を選択し、”グラフ”→”設定”→“指標“
列の名称を変更する
- 表の色変更:
- 列ごとのソート:
ヘッダーをクリックして並び替えの順番を入れ替え
閲覧者はサブのソートは実行できない。
作成者はデフォルトとしてソートを設定でき、サブのソートも設定できる。
表を選択し、”グラフ”→”設定”→“並び替え”
- 列の表示順の並び替え:
閲覧者は表示順の並び替えは実行できない。
作成者は指標をドラックアンドドロップすることで表示順を入れ替えることができる。
表を選択し、”グラフ”→”設定”→“指標”
列の情報は入れ替わるが、グラフの色は入れ替わらない
LookerとLooker Studioの比較
グラフの比較
それぞれのグラフの完成図を掲載します。
それぞれのグラフを比較して気が付いた点を作成者視点と閲覧者視点でそれぞれ紹介します。
- 作成者視点:
- グラフの並び替え(デフォルトの並び替えも交える)
- Looker:
- メインのソート順:〇
- サブのソート順:〇
- LookerStudio:
- メインのソート順:〇
- サブのソート順:△ (1つまでしか設定できないため)
- Looker:
- グラフの並び替え(デフォルトの並び替えも交える)
- 閲覧者視点:
- 並び替え方法と自由度の違い
- Looker:
- メインのソート順:〇
- サブのソート順:〇
- LookerStudio:
- メインのソート順:〇
- サブのソート順:× (作成者が設定したデフォルトのソートのみ使用可能)
- Looker:
- カスタマイズの違い
- Looker:
- 表のカスタマイズ:〇
- テーマから選択。ヘッダーの背景色やフォント色はカスタマイズが可能
- 列ごとのカスタマイズ:〇
- グラデーションによる値の視覚化が特徴
- 表のカスタマイズ:〇
- LookerStudio:
- 表のカスタマイズ:〇
- フォントやフォント色、背景色、奇数行偶数行ごとの背景色など、細かくカスタマイズできる。
- 列ごとのカスタマイズ:〇
- 表のカスタマイズ:〇
- Looker:
- 並び替え方法と自由度の違い
まとめ
機能比較をしてみての感想
- Lookerの方が、閲覧者が列ごとに細かい設定ができるので、閲覧者にとってはLookerの方がカスタマイズしやすいと感じました。
特に、サブのソートを閲覧者でも行える点は非常に良いと思いました。 - 作成者の場合、グラフの設定方法に細かな違いはありますが、操作感やできることに大きな違いはないと感じました。
また、テーブル形式はマトリクスで見たい時に活用する形式なので、視覚的に細かくカスタマイズして見たいデータがある場合は、他のグラフを活用するのが良いでしょう。
是非こちらもご覧ください!
【Google Cloud】BIツール徹底比較!複合グラフ編
今回比較したLooker、LookerStudioはともにGoogle製品です。
Lookerは有料でライセンスが必要ですが、無料トライアル(https://cloud.google.com/resources/looker-free-trial)がございます。
LookerStudioは無料で、Googleアカウントがあれば気軽に利用できます。
みなさんもお手持ちのデータをLooker/LookerStudioで可視化してはいかがでしょうか?
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