2023年12月19日 【Google Cloud】第3回:Veeamを使ったGoogle移行 ~移行やってみた!移行編~ 検索する Popular tags 生成AI(Generative AI) Looker Studio BigQuery AlloyDB Google Workspace 事例紹介 Cloud SQL Category Google Cloud author りなぺん SHARE 目次 検証パターン 手順1:Veeamインストール 手順2:バックアップ取得の設定 手順3:Veeamを使った移行 まとめ Content 本記事はVeeamを使ったGoogle移行の「第3回:移行やってみた!移行編」です。 第2回記事ではVeeamで移行するための環境準備について説明しました。本記事は実際にオンプレミスサーバをVeeamで移行する手順について説明します。 記事の構成は以下の通りです。 第1回:方式比較してみた! 第2回:移行やってみた!環境準備編 第3回:移行やってみた!移行編 ★今回 検証パターン 検証パターンは第1回記事で記載した以下の通りです。 方式 Veeam設置環境 ネットワーク経路 ヘルパーアプライアンスの有無 a オンプレミス インターネット 無 b オンプレミス インターネット 有 c オンプレミス Cloud VPN 無 d オンプレミス Cloud VPN 有 e Google Cloud Google内部のネットワーク 無 f Google Cloud Google内部のネットワーク 有 Veeamを使用して移行を行うにあたっては方式毎の手順差異はないため、以下順番で移行が可能です。 手順1:Veeamインストール 手順2:バックアップ取得の設定 手順3:Veeamを使った移行 手順1:Veeamインストール Veeamのインストールについては以下手順で実施します。 ※インストールまでの環境準備や本記事で使用したVeeamのスペックについては第2回記事をご確認ください。 1. Veeamインストールに必要なISOをマウントします。 2. [Install]をクリックします。 3. [Install Veeam Backup & Replication]をクリックします。 4. ライセンスに同意するため、[I accept]をクリックします。 5. ライセンスを持っている場合はライセンスのパスキーを入力し、[Next]をクリックします。 ※本記事ではCommunity Edtitionで実施するため空白のまま実行します。 6. 不足しているソフトウェアコンポーネントがある場合は[System Configuration Check]で表示されたソフトウェアをインストールします。 ※ない場合は項番7の画面に自動推移します。 7.インストールする内容に問題ないことを確認し、[Install]をクリックします。 変更する場合は、左下の[Customize Setting]より変更します。 8. エラーなくインストールが完了したことを確認し、[Finish]で画面を閉じます。 手順2:バックアップ取得の設定 仮想マシンをバックアップするために、仮想インフラストラクチャーサーバーを追加する必要があるためその設定を実施していきます。その後バックアップを取得します。 1. Windowsのスタート画面を開き、[Apps] > [Veeam] > [Veeam Backup & Replication console]をクリックします。 2. 認証ウィンドウで、[connect]をクリックします。 3. コンソールが開くので、[Inventory] > [Virtual Infrastructure] > [Add Server] をクリックします。 4. EXSiを追加するため、[Vmware vSphere] をクリックする。 5. [vSphere]をクリックする。 6. EXSiホストのDNS名またはIPアドレスを入力し、[Next]をクリックする。 7. Credentialにて以下の通り設定します。 ①[Add]をクリックします。 ②EXSiホストの管理者権限を持つユーザーアカウントの資格情報を入力し、[OK] をクリックします。 ③ユーザーアカウントが設定されていることを確認し、[Apply]をクリックします。 8. EXSiサーバー追加が問題なく完了したことを確認し、[Finish]をクリックします。 9. コンソールに戻り、[Home] > [Jobs] > [Backup] > [Virtual machine…] をクリックします。 10. ジョブの名前を入力し、[Next] をクリックします。 11. サーバーを追加するため、[Add]をクリックします。その後バックアップの対象サーバを選択し、[Add]をクリックします。 12. 追加されたサーバーが表示されていることを確認し、[Next]をクリックします。 13. バックアップ保存場所(Backup repository)とバックアップの保存期間(Retention policy)を設定し、[Next」をクリックします。 ※今回は省略しますが、バックアップ方法を指定する場合は、[Advanced]で設定を行います。 14. Guest Processingはデフォルト設定のまま、[Next]をクリックします。 15. バックアップをスケジューリングする場合は内容を設定し、[Apply]をクリックします。 16. 設定内容を確認し、[Finish]をクリックします。 17. コンソールに戻り、[Home] > [Jobs] > [Backup]で、作成したバックアップジョブを[Start]します。 18 . ジョブが実行され、[Success]になることを確認します。 手順3:Veeamを使った移行 バックアップの取得ができたので、いよいよ移行を実施します。 1. コンソールより、[Home] > [Disk] > [対象のサーバ] を選択し、[Google CE]をクリックします。 2. バックアップしたサーバーであることを確認し、[Next]をクリックします。 3.移行用サービスアカウントを追加するため、[Add]をクリックします。 4. 事前に作成したサービスアカウントを使用するため、[Use the exsting service account]を選択し[Next]をクリックします。 ※このウィザードでサービスアカウントを新規作成する場合、所有者ロールを持つサービスアカウントが生成されます。それを避けるために予めサービスアカウントを事前に作成しておく必要があります。 5. [Browse…]をクリックし、エクスポートしたJSONファイルを設定します。その後 [Next]をクリックします。 6. サービスアカウントが追加出来たことを確認し、[Finish]をクリックします。 7. 移行するVMのリージョンとゾーンを設定し、[Next]をクリックします。 8. 移行するVMの名前・ラベルの設定内容を確認し、[Next]をクリックします。 9. マシンタイプを以下の通り設定します。 ①[Edit]をクリックします。 ②マシンマイプ及びライセンス内容を設定し、[OK]をクリックします。 ※ディスクタイプを変更する場合は③、④も設定します ③ディスクを変更する場合は、[Disks…]をクリックします。 ④ディスクタイプを設定し、[OK]をクリックします。 ⑤[Next]をクリックします。 10. ネットワークを設定するために以下を設定します。 ①[Customize…]をクリックします。 ②移行するVMに繋げるVPCを設定し、[OK]をクリックします。 ③[Next]をクリックします。 11. デフォルト設定のまま[Next]をクリックします。 12. ヘルパーアプライアンスを使用する場合は以下を設定します。使用しない場合は、デフォルト設定のまま[Next]をクリックします。 ①[Customize…]をクリックします。 ②ヘルパーアプライアンス内容を設定し、[OK]をクリックします。 ③[Next]をクリックします。 13. 移行理由を記載し、[Next]をクリックします。 14. サマリー内容に相違がないことを確認し、[Finish]をクリックします。 15. StatusがSuccessになると移行完了です。 以上でVeeamを使ってオンプレミスサーバーからGoogle Cloudへの移行が完了です! まとめ Veeamを使用した移行の感想は… GUIが比較的使いやすい エージェントレスなので簡潔に管理できる バックアップの取得設定をすると、フルバックアップは初回の1回のみでいいので日々の時間短縮が可能 ※今回記事では触れていませんが、本記事の「手順2:バックアップ取得の設定」の項番15で設定可能です。 本記事は、全3部構成でVeeamを使用した移行方法と移行方式の比較を詳細に解説しました。 今回使用したCommunity Edtitionは10VMまでバックアップを取得可能なことや、Standard Edition相当の機能が無償で検証できる点が魅力です。 注目すべき点の1つとして、Community Edtitionは公式ページにて本番環境でも使用可能であることが明記されています。また、システム要件を確認すると、Server OSだけでなくClient OSもインストール先として対象であるなども嬉しいポイントです。 是非、本記事で紹介したVeeamの機能をお試しいただき、スムーズな移行手法を見つけてください。 関連コンテンツ 頂きましたご意見につきましては、今後のより良い商品開発・サービス改善に活かしていきたいと考えております。 author りなぺん BI事業部 2023年中途入社。好きな分野はインフラ、ネットワーク。すみっコぐらしに囲まれて生活してます。 2023年12月19日 【Google Cloud】第3回:Veeamを使ったGoogle移行 ~移行やってみた!移行編~ Category Google Cloud 前の記事を読む 【Google Cloud】第2回:Veeamを使ったGoogle移行~移行やってみた!環境準備編~ 次の記事を読む 「Google Cloud Partner Top Engineer 2024」 受賞のお知らせ Recommendation オススメ記事 2023年9月5日 Google Cloud 【Google Cloud】Looker Studio × Looker Studio Pro × Looker を徹底比較!機能・選び方を解説 2023年8月24日 Google Cloud 【Google Cloud】Migrate for Anthos and GKEでVMを移行してみた(1:概要編) 2022年10月10日 Google Cloud 【Google Cloud】AlloyDB と Cloud SQL を徹底比較してみた!!(第1回:AlloyDB の概要、性能検証編) BigQuery ML ワークショップ開催のお知らせ 生成AI導入支援パッケージ Discovery AI導入支援パッケージ Google Cloud ホワイトペーパー 新着記事 2024年7月26日 イベント・セミナー Google Cloud Next Tokyo ’24:登壇のお知らせ(DX成功事例) 2024年7月23日 Google Cloud 【Google Cloud】第3回:GKE on VMwareを構築してみた~構築編後半~ 2024年7月23日 Google Cloud 【Google Cloud】第2回:GKE on VMwareを構築してみた~構築編前半~ HOME Google Cloud 【Google Cloud】第3回:Veeamを使ったGoogle移行 ~移行やってみた!移行編~ ご意見・ご相談・料金のお見積もりなど、お気軽にお問い合わせください。 お問い合わせはこちら HOME Categories お知らせ イベント・セミナー Google Cloud Google Workspace モバイル インフラ 技術開発 ブログ 4koma Tags 生成AI(Generative AI) Looker Studio BigQuery AlloyDB Google Workspace 事例紹介 Cloud SQL STSエンジニアリングマガジン 「サイタル」