2023年10月12日
【事例紹介】【Google Cloud】手動アップロードの脱却、自動デプロイ機能で業務品質UPへ
- Category Google Cloud
お使いの「Webサイト」「Webサービス」の各コンテンツにおいて、
以下のようなことはございませんか?
- 手動でアップロードしている(FTPなど)
- 更新頻度が多い
- アップロードするファイル優先順がある
- それらによってアップロードのミスが起きた
本記事では、実際に手動アップロードを行っている業務を
自動デプロイ化(自動リリース)した、事例について紹介します。
概要
Webサイトのシステム構成とコンテンツをアップロードする流れの一例です。
対象 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
閲覧者 | 一般ユーザ ※図1の(A) | ※PC、スマートフォン、タブレットで閲覧 |
Webコンテンツの設置先 | Webサーバ | |
Webコンテンツの バージョン管理 |
GitHub | |
Webコンテンツの アップロード |
GitHubからダウンロードし、Webサーバへ手動アップロード | ※図1の(B)(C) |
業務課題
以下、「手動アップロード」で運用する中での業務課題です。
「Q:Quality」「C:Cost」「D:Delivery」の3つの軸で分類して並べてみます。
- 【Q】手動対応のため、ミスが起こる可能性がある
- 【C】手動アップロードのオペレーションにかかる運用コストが発生
- 【D】更新コンテンツをリリースするまでに一定のリードタイムが発生
これらの3点に着目し、課題解決に向けた取り組みを紹介します。
アプローチ
以下が変更後の構成と流れです。
図2をご覧ください。
緑枠と赤枠が主な変更点です。
Cloud Build 、CloudRun を活用することで自動デプロイを実現し、
これまで手動で対応を行ってきた「Download」「Release」(赤枠内)のオペレーションが不要になりました。
また、運用上のレギュレーションがあるため、既存のWebサーバーを経由する形で構成。
CloudRun に対し、特定環境(今回はWebサーバー)からのアクセスに制限したいため、Cloud Armor 、Cloud Load Balancing を活用しました。
以下、変更前と変更後の内容です。
表の黄色背景が変更点です。
対象 | 内容(変更前) | 内容(変更後) | 備考 |
---|---|---|---|
閲覧者 | 一般ユーザ ※図の(A) | 変更なし | ※PC、スマートフォン、タブレットで閲覧 |
Webコンテンツの設置先 | Webサーバ | CloudRun | |
Webコンテンツの バージョン管理 |
GitHub | 変更なし | |
Webコンテンツの アップロード |
GitHubからダウンロードし、Webサーバへ手動アップロード | GitHub→Cloud Build→CloudRunへ自動デプロイ | ※図2の(C) |
次に、導入後の結果について紹介します。
導入を経て
導入後は、業務課題であった以下についてクリアすることができました。
✓【Q】手動アップロードがなくなり、業務品質のバラツキ解消
✓【C】手動アップロードのオペレーションがなくなり運用コストを削減
✓【D】自動デプロイ化により、アップロードのリードタイムを削減
また、上記以外にも CloudRun を活用したことにより、
以下の効果や期待が得られるのも特徴です。
【特徴】
- ダウンタイムなしでのWebサイトの更新が可能
- リクエストに応じた自動スケールでの負荷分散
※待機インスタンス数も用途に合わせたチューニングができます
CloudRunとは
Google Cloud 上でコンテナを実行できるマネージドサービスです。
https://cloud.google.com/run/docs/overview/what-is-cloud-run?hl=ja
最後に
Cloud Build や CloudRunを活用することによりオペレーション面だけでなく、
システムのパフォーマンスの向上への期待ができます。
今回のケースのように、既存の環境を維持しながら自動デプロイ機能を実現することも可能ですので、環境の見直しや改善されたい点など、お気軽にご連絡ください。
また、自動デプロイ/自動スケールを備えたWeb環境もサービス提供しております。
新しくWebのクラウド環境を活用されたい方へもオススメですので、ぜひお試しください。
https://www.sts-inc.co.jp/googlecloud/solution_pack_ams/#sec04_devops_starter_pack_for_web
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