2026年9月17日

【2026年9月版】Antigravity CLI・2.0・IDE徹底比較!公式ドキュメントから紐解く使い分けガイド


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こんにちは!みっちーです!



最近、話題の「Gemini 3.8 Flash」がリリースされましたね!思考力やコード生成力が大幅に進化し、「ついに実戦でバリバリ使える高精度なGeminiモデルが来た!」ということで、Google公式のAI開発プラットフォーム「Google Antigravity」を触ってみようと思っている方も多いのではないでしょうか。



ただ、いざAntigravityを使い始めようとするとき、まず引っかかるのが「ツールの提供形態の多さ」です。



「ターミナルで動くCLI(agy)」「専用デスクトップアプリのAntigravity 2.0」「VS CodeベースのAntigravity IDE」と、いきなり3つの選択肢が目の前に現れます。



「同じAIが動くなら、どれか1つで十分じゃない?」「IDEがあるのに、わざわざCLIやデスクトップアプリを起動する理由って何?」と疑問に思う方も多いはずです。実は自分も、最初は「普段使っているVS Codeの代わりになるならIDEだけでいいのでは?」と思っていました。



ところが、公式ドキュメントを読み込み、それぞれの環境をプライベートや業務で使い倒してみると、作業の快適さがまるで違いました。Antigravityは単にUIのバリエーションを用意しているわけではありません。開発者がその瞬間に置かれている作業モード(コードを書く、全体の設計や自律タスクを監視する、インフラを叩くなど)に合わせて、操作体験が根本から作り分けられています。



この記事では、公式ドキュメントの仕様をもとに、3つのツール形態(CLI・2.0・IDE)の決定的な違いと機能比較、現場で迷わない選び方の基準、そしてプロジェクト設定(.agents/)を共有してスムーズに併用する実践テクニックをまとめました。導入に迷っている方の参考になれば嬉しいです!

なぜ3つもあるのか?Antigravityの基本構造と開発者の作業シチュエーション

まずは、Antigravityがなぜ3つの形態を提供しているのか、その設計思想から見ていきましょう。

エージェント基盤は共通、作業に合わせて操作ツールを切り替える

Antigravityのアーキテクチャで押さえておきたいのは、「エージェントの実行エンジン」と「操作するインターフェース(画面・ツール)」が完全に分離されている点です。

Geminiモデル(Gemini 3.1 ProやGemini 3.8 Flashなど)をバックエンドとし、ツールの自律実行、ファイル操作、MCP(Model Context Protocol)連携、並列サブエージェントの制御、ルールやスキルの読み込みを担うエンジン部分は、CLI・デスクトップアプリ・IDEのすべてで共通です。どのツールを使っても、エージェントが持つ思考力や読み込めるプロジェクト設定(AGENTS.md / GEMINI.md.agents/ 配下のアセット)は同じ基準で動きます。

それなのに3つの形態が用意されている理由はシンプルで、「開発者の作業シチュエーションによって、一番効率的な画面構成がまったく異なるから」です。

エンジニアが1日の中で行き来する「3つのシチュエーション」

そもそも開発をしているときって、一日中ずっと同じ頭の使い方をしているわけではないですよね。作業のフェーズによって、「今AIにどう手伝ってほしいか」は全く違ってきます。

    • 1. コードの手触りを確かめながら、AIと隣り合わせでディテールを詰めたいとき
      実装そのものはAIに任せる時代とはいえ、ロジックの急所や型定義、エッジケースの挙動などは自分の目で確かめたいところ。エディタ上でファイルツリーや関連コードを見渡しつつ、「この関数のエラーハンドリングだけCtrl+Iで微調整したい」「Tab補完で意図通りのコードを滑り込ませたい」といった、開発環境のコンテキストに深く潜りながらAIとペアプロするシチュエーションです。

    • 2. 腕組みして全体を俯瞰し、大きな設計や並列タスクをAIに任せたいとき
      「新機能のディレクトリ設計をどう切るか」「数十ファイルを跨ぐ大規模リファクタリングを一気に進めたい」といった場面です。細かいコードとにらめっこするのではなく、AIが提案する実装計画書(Plan)を吟味して承認したり、並行して走るサブエージェントたちの作業ログや設計成果物(Artifacts)を見守ったりと、エンジニアが「レビュアー兼ディレクター」に徹する時間です。

    • 3. ターミナルに張り付いて、インフラ作業や自動化スクリプトを回しているとき
      Cloud ShellやSSH接続先のサーバーに入っているとき、あるいはTerraformやDockerなどのCLIコマンドを叩いている最中です。「重たいGUIを立ち上げることなく、今開いている黒い画面から一歩も出ずに、最小限のメモリ消費でサクッとAIにコマンドを組ませたい」「CI/CDやパイプラインに組み込みたい」といった、フットワーク重視のシチュエーションです。

この「エンジニアが現場で置かれる3つの状態」にピタッとハマるように作られているのが、それぞれ「Antigravity IDE」「Antigravity 2.0」「Antigravity CLI(agy)」というわけです。

CLI・2.0(デスクトップ)・IDEの決定的な違いと機能比較

それぞれのツールの具体的な特徴と、公式ドキュメントで定義されている仕様を詳しく見ていきます。

1. Antigravity CLI(agy):軽量さとフットワーク重視のターミナルツール

ターミナル上で対話的にエージェントを動かせるTUI(Text User Interface)およびコマンドラインツールです。コマンド名は agy。とにかく起動が速く、余計なメモリを食いません。

▲ ターミナルで agy を起動した様子。軽量なフットワークで即座に対話型エージェントが立ち上がる

    • メモリ消費が極めて小さく、手元のターミナルはもちろん、SSH接続先のVMやCloud Shellでも即座に起動します。終了は /exit/quit、または Ctrl+C(Mac/Linux環境では Ctrl+D の2度押し)で行えます。
      ※ Windows環境(PowerShellやコマンドプロンプト)ではターミナルの入力仕様により Ctrl+D が認識されないケースがあるため、/exit を入力するか Ctrl+C を使うのが確実です。

    • タスクを自律実行する /goal、タスク着手前にエージェント側から要件を質問攻めにして詰める /grill-me、定期実行や遅延タイマーを設定する /schedule、対話で得たルールを永続化する /learn など、実戦的なスラッシュコマンドが揃っています。

    • 標準入出力(stdin / stdout)を扱えるため、CI/CDパイプラインやシェルスクリプトに組み込んで、コードレビューや自動修正を非対話で実行させることも得意です。

    • CLI全体の設定は ~/.gemini/antigravity-cli/settings.json で管理されます。

# CLIの起動
agy

# 目標を指定して自律実行(TUI対話内)
/goal terraform配下のGKE設定をチェックして、Workload Identityの設定を追加して

2. Antigravity 2.0(デスクトップアプリ):自律エージェントの司令塔

独立したウィンドウで動くElectronデスクトップアプリケーションです。IDEとは独立して、エージェントに大きなタスクを委譲し、その進行を俯瞰して管理する司令塔の役割を果たします。

▲ Antigravity 2.0(デスクトップアプリ)の画面。エージェントとの対話やタスク管理の司令塔となる

    • 左サイドバーのナビゲーション
      新しい会話の開始(New Conversation)、プロジェクト切り替え(Projects)、Cron式やタイマーを視覚的に管理できるタスク一覧(Scheduled Tasks)、有効なSkillやRulesを確認できる管理画面(Skills & Customizations)、各種ポリシーを設定する画面(Settings)が整然と並んでいます。

    • 対話の中心「Chat Canvas」
      スラッシュコマンド(/)によるワークフロー呼び出し、@ メンションによるファイル・過去ログ・ターミナルセッション・MCPツールの参照、画像やファイルのドラッグ&ドロップ添付などに対応しています。

    • 全体を可視化する右パネル(公式名称:Auxiliary Pane)
      バックグラウンドで動く並列サブエージェント(Subagents)、実行中プロセスの監視(Background Tasks)、生成された設計書や計画書(Artifacts)、変更ファイルの差分(Files Changed)、複数ターミナルの状態(Terminals)を一箇所でモニタリングできます。

    • 安心のセキュリティ・権限設定
      ターミナルの安全な実行を担保するサンドボックス(Terminal Sandbox)、コマンド実行ポリシー(always-proceed, request-review, strict, proceed-in-sandbox)、プロジェクト外ファイルへのアクセス制御(Allow / Ask / Deny)、インターネット接続制限などを細かくチューニングできます。これらはグローバル設定だけでなく、プロジェクトごとの個別オーバーライドも可能です。

3. Antigravity IDE(VS Codeフォーク):コード直結のAI統合エディタ

VS Codeをベースに構築されたスタンドアロンのAI統合開発環境です。使い慣れた拡張機能やキーバインドをそのまま引き継ぎながら、エディタ機能の奥深くにエージェントが組み込まれています。

▲ Antigravity IDE の画面。使い慣れたVS CodeのUIにAIエージェント機能がシームレスに統合されている

    • 3つのAI操作モダリティ
      Passive(Antigravity Tab)
      前後のコードや開いているタブ、ターミナル出力などを考慮した高度なコード補完。大きな差分をプレビューするSupercomplete、次に入力すべき位置へ跳ぶTab to Jump、依存追加時にimport文を自動挿入するTab to Importを搭載しています。
      Instructive(Inline Command)
      コードを選択して Ctrl+I(Macは Cmd+I)を押すと、その範囲だけをピンポイントでリファクタリングや修正。
      Collaborative(Sidebar Chat & Agent)
      サイドバーのチャットから、複数ステップにわたる実装やテスト実行、ファイル修正をペアプロ感覚で依頼できます。

    • エディタUIとのシームレスな統合
      関数やクラス宣言の上に「Refactor」「Write Tests」「Explain Code」ボタンが出るInline Code Lenses、エディタ内で修正差分が赤緑で視認できるVisual Diff Overlays、コンパイルエラーやリント警告からワンクリックで修正をかけるDiagnostic Auto-Fixなど、エディタ直結ならではの機能が揃っています。

    • プロジェクト設定の自動読み込み
      ワークスペース直下の .agents/ フォルダを自動検出し、プロジェクト固有のルールやカスタムスキルを即座に反映します。

3プロダクトの機能比較まとめ

3つのツール(CLI・2.0・IDE)の仕様と得意分野を一覧表に整理しました。

比較項目 Antigravity CLI(agy) Antigravity 2.0(App) Antigravity IDE
UI形態 ターミナル(TUI / CLI) デスクトップアプリ(Electron) 統合開発環境(VS Codeフォーク)
メモリ・動作負荷 極小(数MB〜数十MB程度) 中程度(Electronベース) 通常(VS Code同等)
コード補完(Tab) 非対応 非対応 対応(Supercomplete / Jump / Import)
インライン編集(Ctrl+I) 非対応 非対応 対応(エディタ内で即時修正)
サブエージェント可視化 テキストログ 専用ツリー&ステータス画面 サイドバーパネル
設計書(Artifacts)表示 ファイル保存のみ リッチプレビュー・差分表示 Markdownプレビュー / エディタ
Scheduled Tasks管理 コマンド入力(/schedule) 専用GUI管理画面あり コマンド / 拡張経由
リモート / SSH / ヘッドレス 完全対応(SSH先・Cloud Shell等) ローカルデスクトップ推奨 Remote SSH拡張等で対応
VS Code拡張機能 不可 不可 完全対応(マーケットプレイス互換)
法人・組織展開(Enterprise) 対応(CLI / CI連携) 対応(集中管理・ガバナンス適用) 未サポート(※既存IDE向け拡張機能を利用)
最も向いている場面 インフラ作業・SSH先・CI/CD自動化 要件定義・大規模自律実装・タスク監視 日々のコーディング・リファクタリング

現場目線で選ぶ!シチュエーション別の最適な使い分け

スペックの違いがわかっても、実務でどう使い分けるべきかは悩ましいところです。自分の実感も交えながら、シチュエーション別のおすすめを紹介します。

1. 日常のコード実装やレビュー:Antigravity IDE

Webアプリの新機能開発やAPI実装など、キーボードに向かってガツガツ手を動かす作業はIDEの一択です。

Tabキーでのコード補完(Antigravity Tab)のリズム感は、一度慣れると手放せなくなります。次に入力したい箇所へ飛ぶ「Tab to Jump」や、新しいモジュール名を書いた瞬間に先頭のimportを足してくれる「Tab to Import」のおかげで、タイピングの手がほとんど止まりません。コンパイルエラーが出たときも、Diagnostic Auto-Fixで即座に直せるため、修正ループが非常に軽快です。

2. 要件定義や大規模リファクタリング、定期タスク:Antigravity 2.0

「まだ設計が固まっていない新機能をじっくり詰めたい」「プロジェクト全体の依存関係やディレクトリ構造をごっそり刷新したい」という場面では、デスクトップアプリのAntigravity 2.0が頼りになります。

Chat Canvasで /grill-me を実行して要件の穴をエージェントに突いてもらい、作成された実装計画書(implementation_plan.md)を右パネルで確認・承認したうえで、並列サブエージェントに一括実装を任せる流れが極めて堅牢です。

また、JetBrains系IDE(IntelliJ、GoLand、PyCharmなど)やNeovimをメインエディタにしている方にとっても、Antigravity 2.0は最適解になります。使い慣れたエディタをそのまま使いつつ、サブ画面で専任のシニアAIパートナーとして走らせておく運用がとても馴染みます。

3. インフラ作業、SSHリモート、CI/CD自動化:Antigravity CLI

Google Cloud ShellやSSH接続先のLinux VM、踏み台サーバーなどで作業するときは、Antigravity CLI(agy)が抜群の機動力を発揮します。

GUIが立ち上がらない環境でも、コマンド一発ですぐに対話画面が開きます。Terraformコードの修正やログ調査、Kubernetesのデプロイ確認など、シェルコマンドと密接に絡む作業はターミナル内で完結させるのが一番早いです。CI/CDパイプラインに組み込んで、Pull Requestの自動チェックやフォーマットを裏で走らせる用途にも向いています。

4. 【要チェック】個人利用と法人向け(Organization Plan)での決定的な違い

Antigravityの導入を検討するとき、見落としがちなのが「個人プランと法人向け(Organization / Enterprise)プランでの提供形態の違い」です。

「会社でもAntigravity IDEを標準エディタとして全社配布しよう」と考えているエンジニアや情シス担当の方も多いかもしれませんが、実はここに大きな注意点があります。

▼ スタンドアロン版「Antigravity IDE」は法人展開が未サポート

公式ドキュメントでも明記されていますが、専用エディタとして配布されているスタンドアロン版の Antigravity IDE は、主に個人開発者やコンシューマー利用を想定して作られています。そのため、現時点ではエンタープライズ/組織向け展開(Enterprise Deployments)が公式にはサポートされていません

会社のアカウント(Workforce Identity FederationやGemini Enterpriseライセンス)で一括管理し、企業ガバナンスを効かせた状態でスタンドアロンIDEをそのまま社内配布する、という運用は今のところできない仕様になっています。

▼ 法人(Organization)環境でAntigravityをフル活用する正攻法

では、企業でAntigravityを使えないかというと、決してそうではありません。組織導入では以下の組み合わせが公式推奨のアーキテクチャになっています。

    • AI司令塔として「Antigravity 2.0(Desktop App)」を活用する
      2.0デスクトップアプリはエンタープライズ管理に対応しています。企業のGoogle Cloud環境と紐づけ、ターミナルサンドボックスやツールの実行承認ポリシー、プロジェクト単位のアクセス権限をきっちり設定した上で、自律エージェントのハブとして利用します。

    • 日常のコーディングは「既存エディタ+Antigravity IDE Extension」で連携する
      スタンドアロンIDEの代わりに、すでに社内で標準利用されている VS CodeJetBrains(IntelliJ、PyCharmなど)Visual Studio 向けに提供されている Antigravity IDE Extensions(拡張機能) を導入します。これにより、使い慣れた開発環境のまま企業の認証基盤を経由してTab補完やインライン編集を利用できます。

    • インフラやCI/CDには「Antigravity CLI」を組み込む
      クラウド上のVMやCI/CDパイプラインには agy を導入し、サービスアカウントやWorkforce Identity連携を通じて、安全に自動コードレビューやバッチタスクを実行させます。

法人向け(Organization / Enterprise)では、入力したコードやプロンプトがGoogleの基底モデルの学習に利用されない保証(No Training Guarantee)や、VPC Service Controlsによる通信経路の保護など、企業の厳しいセキュリティ基準を満たす統制が効きます。個人の検証ではスタンドアロンIDEの手軽さを楽しみつつ、組織への本格導入では「2.0デスクトップアプリ+拡張機能+CLI」という三位一体の構成を押さえておくのがスムーズです。

ユースケース別選択マトリクス

担当領域・シチュエーション 第一候補 選定の理由
Webアプリ・APIの新規機能開発 Antigravity IDE Tab補完・インライン編集・エラー自動修復で実装スピードを最大化できるため
新規サービスの設計・仕様策定 Antigravity 2.0 Chat Canvasでの壁打ちと計画書のレビュー機能が充実しているため
複数ファイルにまたがる大規模改修 Antigravity 2.0 並列サブエージェントの進捗状況をツリーで監視できるため
JetBrains / Neovimと併用したい Antigravity 2.0 エディタを変えずに、独立ウィンドウで自律AIを司令塔として動かせるため
クラウドVM / SSH先 / Cloud Shell Antigravity CLI (agy) 軽量かつヘッドレスで動作し、シェル操作と直結できるため
CI/CDでの自動レビュー・バッチ処理 Antigravity CLI (agy) 標準入出力を扱えるためスクリプトやパイプラインに組み込みやすいため
深夜や定期の脆弱性チェック・要約 Antigravity 2.0 Scheduled TasksによるCron設定と通知管理がGUIで行えるため
企業・組織(法人)での開発環境展開 Antigravity 2.0 + 既存IDE拡張機能 スタンドアロンIDEは組織展開未サポートのため、統制の効く2.0と社内標準エディタの拡張機能連携がベストなため

設定の共通化とハイブリッド運用のコツ

Antigravityを使いこなす上で一番面白いのは、「3つのツールを行き来しながら、同じ設定アセットを使い回せる」という点です。

共通アセット(.agents/)をGitで共有する

チームで開発するときは、リポジトリのルートに .agents/ ディレクトリを作成してGit管理下に置きます。CLIを使おうが、2.0を使おうが、IDEを使おうが、すべてのツールがこのフォルダを参照して動作します。

    • Rules(行動規範・コーディング規約)(配置先:AGENTS.mdGEMINI.md、または .agents/rules/*.md
      プロジェクトの設計方針や命名規則、破壊的コマンド(不可逆な削除コマンドなど)の禁止事項を定義します。エージェントが常に守るべき安全基準になります。

    • Skills(作業手順書の知識化)(配置先:.agents/skills/<skill-name>/SKILL.md
      デプロイ手順やDBマイグレーション、テスト修正ループなど、複数ステップの作業手順をカプセル化します。必要なタスクが発生したときだけ呼び出される仕組み(段階的開示)のため、普段のコンテキストを圧迫しません。

    • Hooks(ライフサイクル自動ガードレール)(配置先:.agents/hooks.json
      ツール実行の前後でフォーマッターやリント、セキュリティチェックを自動で挟み込みます。

    • MCP Servers(外部システム連携)(配置先:.agents/mcp_config.json
      BigQueryやGitHub、社内APIなどへの接続ツールを定義し、どの画面やコマンドからでも同じ外部ツールを使えるようにします。

# リポジトリの設定構造例
my-project/
├── .agents/
│ ├── rules/
│ │ ├── coding-style.md # コーディング規約
│ │ └── safety-policy.md # 破壊的コマンドの禁止ルール
│ ├── skills/
│ │ ├── deploy-guide/ # デプロイ手順スキル
│ │ │ └── SKILL.md
│ │ └── lint-fixer/ # 自動リント修復スキル
│ │ └── SKILL.md
│ ├── hooks.json # コマンド前後の自動検証
│ └── mcp_config.json # BigQueryやGitHub等のMCP設定
├── src/
└── AGENTS.md (または GEMINI.md) # プロジェクト全体の基本ルール

コンテキストを汚さないSkillsの活用とセキュリティ設計

設定を共有する際、意識しておきたいポイントが2つあります。

1つ目は、「常に読み込むもの」と「必要なときだけ読み込むもの」をきっちり分けることです。何でもかんでも AGENTS.md(または GEMINI.md)に詰め込んでしまうと、プロンプトが長くなりすぎて大事な指示を見落とす原因になります。最低限守るべきルールだけを AGENTS.md に置き、具体的な作業手順は Skills に切り出すのが鉄則です。

2つ目は、安全ガードレールを設けておくことです。エージェントに自律実行を任せるなら、ターミナルのサンドボックス実行を有効にしたり、プロジェクト外のファイル読み書きを「確認(Ask)」に制限したり、不可逆な一括削除コマンドを禁止するルールを定めておくと安心して作業を任せられます。

現場で一番効く「ハイブリッド併用リレー」の流れ

「どれか1つを選ぶ」のではなく、開発フェーズに合わせて道具をリレーしていくと開発が驚くほどスムーズになります。

おすすめの連携リレーは次の3ステップです。

    • 1. 設計・計画フェーズ(Antigravity 2.0)
      デスクトップアプリの大きな画面でエージェントと壁打ちし、実装計画書を作成。サブエージェントに大枠のコードや土台を並列生成させる。

    • 2. 詳細実装・テストフェーズ(Antigravity IDE)
      IDEに移動し、Tab補完やインライン編集(Ctrl+I)を使いながら細かいビジネスロジックの肉付けや単体テストを行う。

    • 3. デプロイ・環境検証フェーズ(CLI agy)
      ターミナルで agy を立ち上げ、クラウド環境へのデプロイコマンドやログのモニタリング、インフラの反映をサッと片付ける。

まとめ

今回は、Google Antigravityが提供する3つのツール形態(CLI・2.0 App・IDE)について、公式仕様に基づいた機能差分と実践的な使い分けのポイントを整理しました。

    • Antigravity CLI(agy)
      ターミナル完結で超軽量。SSH先やCloud Shell、CI/CDで威力を発揮する高機動ツール

    • Antigravity 2.0(Desktop App)
      要件定義から大規模自律実装、タスク監視までを統括するAI司令塔。JetBrainsユーザーにも最適

    • Antigravity IDE(VS Codeフォーク)
      Tab補完、インライン編集、コンパイル自動修復など、日々のコーディングを加速する統合エディタ

3つのツールは優劣を競うものではなく、エンジニアの作業シーンや開発環境(個人の自由な検証か、企業のセキュリティ統制下か)に応じて使い分けるための道具です。

リポジトリの .agents/ でルールやスキルを共通化しておけば、どの画面を開いても同じ前提知識を持ったエージェントが作業を支えてくれます。個人開発ならスタンドアロンIDEの快適さを体験しつつ、会社での導入なら「2.0デスクトップアプリ+社内IDE拡張機能」で安全なガバナンスを敷くなど、目的に合わせたベストな組み合わせで開発スピードを上げていきましょう!

2026年9月17日 【2026年9月版】Antigravity CLI・2.0・IDE徹底比較!公式ドキュメントから紐解く使い分けガイド

Category Google Cloud

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