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はじめまして。本記事が初投稿のSR-Kazです。

近頃「生成AI」というワードをよく見聞きします。
その一方で、生成AIとは何なのか?何ができるのか?実は分からない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、生成AIについてよく知らない方ビジネスユーザーの方も分かるようにまとめました。

生成AIとは?

生成AI(ジェネレーティブAI)とは、学習済データを用いて新しいコンテンツを作り出すAIです。
文章だけでなく画像・音声・動画など様々なものを生成でき、非常に注目を集めています。

従来のAIは人間があらかじめ回答を用意しておく必要があり、予期しない要求や複雑な要求には対応できないという問題点を抱えていました。
しかし、生成AIは学習済データを基にして新たな回答を創造することができます。
そのため、ユーザーは思いのままに生成AIへ要求することで、必要な情報や新しいアイデアを得ることができます。

オリジナルなコンテンツを生み出せるからこそ、「生成」AIと呼ばれるのですね。

生成AIの特徴

生成AIが新しいコンテンツを生み出せるため注目されていることは分かりました。
しかし、生成AIの魅力はそれだけではありません。
生成AIが持つ特徴をさらに2つご紹介します。
 

①専門知識なしで利用可能
OpenAIのChatGPTやGoogleのGeminiといったサービスを利用したことのある方は、その手軽さに驚いたかもしれません。
ユーザーがテキストを入力するだけで、それに合った返答が戻ってきます。
生成AIを利用するのは非常に手軽かつ簡単であり、それでいて精度の高い回答を得ることができます。
機械学習、ディープラーニング、・・・といった難しい専門知識は必要ありません
 

②特定条件の学習が可能
学習させるデータを自ら用意することで、生成AIを自分好みにカスタマイズすることもできます。
例えば、以下のような例が考えられます。

  • 社内規程を学習させることで、社内規程について質問できるチャットボットを作成する
  • 亡くなってしまった人物の声を学習させることで、あたかもその人が喋っているかのように聞かせる

「こういう用途でも使ってみたい!」を高精度で実現してくれるのが生成AIです。

生成AIができること

それでは、生成AIが扱えるもの・生成AIができることについていくつか詳しく見ていきましょう。
 

①文章

生成AIが扱えるものとしては、やはり文章が最も有名ではないでしょうか。
質問に対して回答するだけでなく、新しいアイデアやメールの文面、果ては詩まで、何でも生成することができます。
実は、私も本記事を執筆するにあたってのニックネームを生成AIと一緒に考えました。

また、文章の要約といった複雑なタスクも行うことができます。
例えば、長いホームページの内容を要約してもらうことで概要だけ掴む、という使い方ができます。
 

②画像

画像も生成AIが扱える代表例の1つです。
例えば「草原を駆ける馬」のようにイメージを入力するだけで、生成AIがそのイメージ通りの画像を出力します。
写真風・アニメ風・水彩画風というように画像のタイプを指定できるサービスも存在します。
 

③音声

生成AIが活躍するのは、目で見えるものだけではありません。
単に文章を読み上げてくれることはもちろん、自分の声をリアルタイムで変換する技術も開発されています。
電話やインターネット越しに聞く声はもはや信用できない、という時代が来ていることには少し怖さも感じますね。
 

このほかにも、動画や音楽といった身近な分野からコード生成や創薬などの専門分野まで、多岐に渡って生成AIは既に活用されています。
また、最近は「文章」と「画像」のように2種類以上の情報をまとめて扱う、マルチモーダル生成AIも登場しています。
これまで以上に複雑な要求ができるようになり、応用幅がますます広がることが期待されています。

生成AIができないこと

ここまで読んだ方は生成AIが非常に万能であるかのように思っているかもしれません。
しかし、生成AIにもできないことがあります。
ここからは生成AIのマイナスな側面を見ていきましょう。
 

①学習済データにないことは対応できない
生成AIは学習済データを基にした回答を生成するものだ、ということを思い出してください。
裏を返せば学習していないことには答えられないのです。
したがって、生成AIによって生み出された一見それっぽい回答の中には、実は全くの間違いが含まれているという可能性も大いにあります。
このように生成AIが生み出した間違いのことを、ハルシネーション(hallucination : 幻覚)と言います。

残念ながら、生成AIに聞いてもあなたの1週間前の晩ご飯は教えてもらえません。
 

②人間のような「心」や「知性」は持たない
生成AIとチャットボットでやり取りをしていると、あたかも人間と話しているかのような感覚になります。
しかし、生成AIは人間のように心や知性を持つわけではありません
また、人間の感情を理解したり分析したりすることも、現時点では難しいとされています。

あなたの気持ちに寄り添って親身になって相談に乗ってくれるわけではありません。

生成AIの注意点

ここまで、生成AIができること・できないことを見てきました。
最後に、生成AIを利用する上で気をつけなければならない点をご紹介します。
 

①機密情報の問題
生成AIに会社内部の数値データや顧客の個人情報などの機密情報を入力することで、学習データとして使われてしまい、情報漏洩に繋がるリスクがあります。
逆の視点から見ると、生成AIから取得したデータには、生成AIの学習データとして利用されてしまった機密情報が含まれる可能性があります。
誤って機密情報を入力しないこと、そして誤って手に入れてしまった機密情報を拡散しないことに注意が必要です。
 

②著作権の問題
生成AIの学習データには著作物が含まれる場合があります。
学習データに著作物を用いることは原則問題ありませんが、生成されたものを利用する場合は注意が必要です。
既存著作物との類似性・依拠性が認められた場合には、著作権侵害となってしまいます。
 

③倫理的な問題
生成AIは、人間社会における一般的なルールや社会規範、善悪の基準を正確に理解しているわけではありません。
そのため、時には暴力的なコンテンツを生成したり、差別的な表現をしたりすることもあります。
出力された結果にそのようなものが含まれていないか、必ず確認するようにしましょう。
 

生成AIにデータを入力する際、出力された結果を利用する際には、問題がないか改めて確認することが大切です。

まとめ

いかがでしたか。
生成AIを利用することで、様々な分野で大きな恩恵を受けることができます。
皆さんの仕事や生活にとって、生成AIが欠かせないものになる日も近いかもしれません。
(既に欠かせない人もいるかも?)

一方で、生成AIの限界や著作権・倫理的問題という側面について理解しておくことも大切です。
うまく利活用することで、皆さんも快適な生成AIライフを送りましょう!

本記事が、生成AIを理解するための第一歩になれば嬉しいです。

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2024年3月7日 生成AIとは?ビジネスユーザーも必見!

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