2022年9月14日

英語で学ぶIT用語 スケール/スケーラビリティ


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はじめまして!Rickと申します。

この記事では、これからGoogle Cloudの学習を始めるIT未経験の方々に向けて、
英語の意味からアプローチした用語解説をお届けしたいと思います。

みなさんは、技術の学習をしているとき、「カタカナばかりで何の話だかイメージしにくいな」と感じたことはありませんか?
Rick
 
実は、誰でも知っている英単語の意味から、専門用語の意味を推測することができるんです!
今回のテーマは"スケール"です。
本記事では、スケールとその派生語のスケーラビリティ、スケーリング、スケールアウト(スケールイン)について、理解の足掛かりになれるよう解説します!

「スケール【scale】」とは

スケールという単語は日本語でも、”規模”という意味のカタカナ語としてよく使われる言葉ですね。

このスケール、クラウドの学習をしていても、”スケーラビリティ”や”スケーリング”という形でよく見かけますが、これらのスケールを単に”規模”に置き換えると、イマイチ理解しにくくはないでしょうか。

そう感じる理由は、スケールは英語では名詞としてだけでなく、動詞としても使われ、動詞のスケールは、“規模を調整するという意味まで含んでおり、日本語と英語との間で訳したときに微妙にニュアンスが異ってしまうためです。

スケールを動詞として認識することができると、英語から訳されている用語の理解が容易になります。
例えば、
“スケーリング”はスケールの動名詞であり、規模を調整することと理解することができます。
“スケーラビリティ”は、”スケール”+アビリティ(能力)で、規模を調節する能力を指しています。
“スケールアウト”は、スケールを拡げること、”スケールイン”は、逆にスケールを縮めることという意味です。


Rick

 

“scaled out”でスケールが拡がったという意味になるので、ここでのscaleも動詞として使われていることが分かります!
ちなみにscale outという表現は英語でもコンピューティングの世界でしか見かけないみたいです。

 

この説明だけではまだイメージしづらいと思うので、Google Cloud学習でよく出てくる例を挙げて、スケールの派生語たちを説明します。

「スケール」の派生語たち

Google Cloud学習でのDB選択では、Cloud Spannerと、Cloud SQLで迷いがちです。
Cloud Spannerを使ったほうがよいのは、一言でいうと、水平スケーリングが必要な場合です。
Cloud Spannerには、ノードの数を変更して、柔軟にスケールを変えることができるという特徴があります。

図の横向きの動きのように、ノードの数を増やしたり減らしたりして性能を上げ下げすることを、水平スケーリングと呼びます。
水平スケーリングにも拡大と縮小でそれぞれ名前がついていて、ノードの数を増やして性能を上げることを、スケールアウトと呼びます。
アウトという単語には、退場する、外に出ていくというニュアンスがあるので、ノードが増えてスケールが外に広がっているというイメージから、スケールアウトと呼ぶと考えると覚えやすいと思います。


Rick

 

確かにアウトという単語には、外に出ていくイメージがあるので、規模(“スケール”)拡大している(“アウト”)している感じがしますね!

一方で、ノードを減らして性能を下げることを、”スケールイン”と呼びます。
インはアウトの逆なので、スケールアウトが理解できればこちらも理解しやすいです!

このように、直訳的に「水平スケーリングをする」と言われると、聴きなじみがなく理解のさまたげになってしまうかもしれませんが、英語では動詞としても使われるということを念頭においておけば、グッと理解しやすくなります。

Cloud Spannerは、今後流行るかもしれない駆け出しのアプリケーションに導入することで、利用者が爆発的に増えても、自動でスケールアウトしてくれるので、こちらで作業をする必要がなく性能を上げられるという部分にメリットがあります。


Rick

 

スケールの調整が簡単、まさにスケーラビリティ(調整する能力【Scale + ability】)が高いということですね!

 

まとめ

クラウド学習における用語の意味として、
スケール・・・規模を調整すること
スケーラビリティ・・・規模を調節する力
水平スケーリング(スケールアウト)・・・ノードの数を増やすことで、全体のスペックをあげること

カタカナ語として浸透している言葉でも、実は元となった外国語の意味とは違っていて、その意味の差異によって、学習の際にかえって分かりづらくなってしまうことがあります。
どうしても理解しづらいときは、一度その言葉の意味そのものを調べてみてはいかがでしょうか。
この記事を読んで、スケール、スケーラビリティへの理解が深まったら嬉しいです。

※この記事には私の主観が含まれますので、学習の際は公式リファレンスもご活用ください。

おまけ

今回例に挙げたCloud Spannerは、柔軟性がある良いサービスです。
Google Cloudデータベース移行は弊社システムサポートが得意としています。Cloud Spannerの移植、Cloud SQLの移植に迷ったら、ぜひお問い合わせください!

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2022年9月14日 英語で学ぶIT用語 スケール/スケーラビリティ

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