2024年8月16日

Google Cloud Next Tokyo ’24参加レポート 『10X Innovation Culture Program体験ワークショップ』


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こんにちは。Miiです。

Google Cloud Next Tokyo ’24 に2Days参加してきました。

当記事では、Google社のカルチャーに関する「 10X Innovation Culture Program 体験ワークショップ」について、お伝えしていきます。

こんなお悩みを持つ方にオススメ

技術セッションが多いなか、なぜこちらのワークショップに参加したのか、参加動機について、お伝えします。

普段セールスとして、お客様にGoogle Cloudのソリューション提案をしておりますが、最終、多くのお客様から相談されるのが、組織のマインドセット、です。
クラウド化であったり、コラボレーションツールであったり、生成AIであったり、新しいデジタル技術を利活用して、DX推進を進めたいお客様は多くいらっしゃいます。

技術課題はなんとかクリアできる。
しかし、現状維持派が多く、自社内で推進する人材が不足しており、活用が進まない
と。

技術、そしてマインドセット。
この両軸でご支援を進めることがDX推進の近道
であると感じております。

10X Innovation Culture Programは、マインドセットにぴったりであり、組織の経営層、リーダーレベルの方をはじめ、組織課題に直面しているあらゆる方にオススメのプログラムです。

10X Innovation Culture Programとは

Google社の、イノベーションを生み出す組織環境づくりのためのリーダーシップ・プログラムです。

Google社のイノベーションに対するアプローチは、「10%ではなく10倍大きく考えよ(Think 10X, not 10%)」です。

10 %成長ならば既存のやり方で達成はなんとか見込めますが、10倍にするとすれば既存のやり方では通用はしません。
やり方を変えなければならない、ここからイノベーションが生まれる、との考え方です。

Gmailや、Google Mapsなど世界中で利用されている革新的なサービスやプロダクトも、元々はGoogle社内の個人のプロジェクトから生まれたものです。

革新的なサービスやプロダクトを生み出すGoogle社のカルチャーには6つの要素があります。

1. 多様性の尊重
2. ビジョン共有
3. 自主性
4. 内発的動機付け
5. リスクテイク
6. つながりとコラボレーション

当ワークショップでは「Googleのカルチャー:6つの要素」のうちの「リスクテイク」に着目し、プログラムが行われました。

心理的安全性とは

Google社は、リスクテイクがイノベーションに必要な理由を、以下のように挙げています。

失敗を恐れることがイノベーションの停滞を招いてしまう、失敗を恐れず新しいアイデアを試せるようにするには、働く人たちが心理的安全性を感じられる環境が重要。

実際にGoogle社内で心理的安全性があるチームとないチームでは、売上目標に対し、「ある」チームは+17%、「ない」チームでは-19%と、業績への影響も確認される調査結果があるようです。

心理的安全性がないチームに起こりがちなことは、こちらです。
これら資料のタイトルにドキッとした方は多いのではないでしょうか。


では、心理的安全性の高い効果的なチームをつくるにはどうしたらよいのでしょうか。

心理的安全性があることは、ぬるま湯のような環境になることではないといっています。
賢く失敗し、結果を出すことが重要と。
心理的安全性と高い業務要求の2つを両立させることが、
イノベーションを生み出すうえで大切である
と。

ここでGoogle社が心理的安全性のために実践していることがこちらです。

「心から相手を気にかけることと率直に意義を唱えることができれば、チームの雰囲気も成果も最高のものになる」

簡単そうでとても難しいですが、今後このフレームワークを意識し、実践していきたいと思いました。

KINTOテクノロジーズ株式会社様の体験談

KINTOテクノロジーズ株式会社様の岸氏、粟田氏から体験談の紹介がありました。

まずは社内有志を集めて少人数でスタートされて、現在までに3回ワークショップを開催されているとのことでした。
現状のアセスメントのサマリーも可視化して、現在も継続して取り組まれているとのことです。

「Key Messages」として、以下を挙げていました。

  1. Google だからできるという思い込みを捨て、深く考えずにまずはやってみる!
  2. ボトムアップから社内自律化の実現に向けた社内ファシリテーターの育成
  3. カルチャー浸透は一足飛びではなく何度も気づき・体験して浸透していく(簡単に諦めない)

 

まさに、「まずはやってみる!」と、心理的安全性を感じられる環境こそが、イノベーションを生み出せる組織カルチャーと感じました。

体験ワークショップ(テーマはリスクテイク)

最後に、リスクテイクをテーマとしたチーム型の体験ワークショップがありました。

「人(スキルセット・マインドセットなど)」、「組織(支援制度・公正評価など)」、「ツール(コラボレーション・効率化など)」に対して、問題点・始めること・止めること・続けることをシートに記載しました。

10分と時間が短いため、まずは問題点を挙げて、時間があれば残りを記載していく、とお話がありました。

個人ワーク10分ののちに、Google 社員のファシリテートにおいてチーム内発表、そして、全体発表で3チームの発表がありました。

いいなぁ~と思ったのが、発表チームを選択するルーレットにおいて、選ばれた時に「You are Winner!」のようなコメントが出たところです。

「発表をしなければならない」は、「アウトプットする機会をいただけた」だと思います。
Winner!と、お祝いするカルチャーがとても素敵だと感じました。
また、事前に発表者を決めずにその場で決めてお祝いすることは、全員が参加者意識を持つカルチャーにもつながると感じました。
至る所にGoogleカルチャーが潜んでいますね!

こちらが各チームのワークショップの結果です。

また私の中の大きな気付きとしては、イノベーションが歓迎されない職場風土があり、会社の上層部の考え方も理解できるからこそ、苦慮されている方もいらっしゃったことです。

業界によりますが、人の命に関わることをされている場合、「安全が第一」であり、マニュアル通りでないとNG、イノベーションはそもそも必要か?との意見もあるとのことでした。
イノベーションを生み出すことを前面に押し出すことが、すべての組織にとって必ずしも正ではない。
けれども、現状維持が必ずしも正でない。
カルチャーは千差万別であり、組織の特徴に合わせながら進めていくことが大事である
、と感じました。

最後に、KINTOテクノロジーズ株式会社様から総括コメントをいただきました。

  • カルチャーは組織ごとにあり、ワークショップを見ていても各チームごとのカラーがあって面白かった
  • 「その場で10分」と言われれば、全員自分が思う一番の課題を挙げてくる

 

納得!、とものすごく腹落ちしたワークショップ体験でした!

2024年8月16日 Google Cloud Next Tokyo ’24参加レポート 『10X Innovation Culture Program体験ワークショップ』

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