2024年8月16日

Google Cloud Next Tokyo ’24 参加レポート 『「7NOW」が「Google マップ」で創り出す、新たなサービス体験』


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こんにちは、えいきちです。

2024年8月1~2日にかけて開催された Google Cloud Next Tokyo ’24 に参加してきました。

本記事では1日目に行われた『「7NOW」が「Google マップ」で創り出す、新たなサービス体験』について、その内容や感想をご紹介いたします。

セッションのポイント

本セッションでは、セブンイレブン社における「7NOW」アプリでの「Google マップ」利用について紹介するセッションです。

本セッションでは以下のことが紹介されていました。

  1. Google Cloud製品やこれまでのセブンイレブン社との取り組みの紹介
  2. 7NOWのサービス紹介と抱えていた課題
  3. Google Maps Platform Mobility services採用の理由

基調講演後12時から開始のセッションでした!ランチセッションとなっており、サンドウィッチとジュースが準備されていました!
ランチセッションだと知らなかったので、ちょっとテンションがあがり、サンドウィッチをおいしくいただきながら参加してきました。

Google Cloud製品やこれまでのセブンイレブン社との取り組みの紹介

  • これまでもセブンイレブン社は、統合データ基盤や可視化の仕組みでGoogle Cloudを活用している
  • リアルタイムデータの利活用は重要な取り組みの1つだと思っている
  • 本日のメインテーマはインフラ系の技術というよりはアプリケーションのレイヤー向け
  • Google Maps PlatformではAPI と SDK を介してGoogle Mapsの機能を、顧客のwebサービスやアプリの中で利用できる
  • 今回採用されたのはGoogle Maps Platform Mobility services
  • Google Maps Platform Mobility servicesは物流、デリバリー業界に特化したパッケージ商品
  • 今回採用の1つのfactorになったのは配送状況の可視化(Journey Sharing)
  • Mobility services課金体系が特徴的(従来はAPIのコール数ごとに金額が決定するが、1配送完了ごとで金額が決まっている※一定の閾値はあり)

7NOWのサービス紹介と抱えていた課題

  • 7NOWのサービスのコンセプトは①いつでも②いますぐ③どこにでも の3つ
  • 顧客はアプリを利用して1店舗ごとの商品をリアルタイムで確認、注文が可能なオンデマンドのデリバリーサービス
  • 注文された商品を外部委託の配送員が現在最短20分で配送が可能(エリア内であれば自宅でなくても職場や公園も可能)
  • 利用の流れは、顧客が注文→店舗へ通知→店舗の従業員がバーコードを読み取り商品を準備→(API連携している複数の配送会社とマッチング)→配達員へ受け渡し→お届け
  • サービスエリアは順次拡大中(今年度内に全国展開を目指している)
  • 7NOW成功に欠かせないのは店舗業務の効率化(商品数3000と多いため)と考えこだわった
  • 商品の提示順番や画像を確認しながら探せる仕組み、バーコードによるピッキング作業で間違い防止、ピッキング作業後は追加の精算作業不要へ
  • 課題として配送状況のリアルタイム表示ができていなかった
  • 配送完了時間は表示していたが、配送員の位置情報がなく顧客から不安の声が上がっていた
  • 複数の配送会社の統一やコストを抑えての配送状況のリアルタイム表示の実現に難しさを感じていた

Google Maps Platform Mobility services採用の理由

  • 顧客のニーズを改めて考えたときに必要な情報は「配送員がどこにいるか:配送員の位置情報」と「いつ商品が届くか:配達予定時刻」の2つ
  • 「配送員が動く度に配達予定時刻を更新する必要はあるのか?」「数秒ごとにAPIコールすると金額かなり高くなってしまう」等の疑問や課題があった
  • そういった状況で「配送員の位置情報」と「配達予定時刻」の表示を実現できる、また課金体系がAPIのコール数でなく1配送ごとで決まるGoogle Maps Platform Mobility servicesは非常にニーズにマッチした
  • そのほかセキュリティ面の課題や、同時刻に大量の注文や配達状況の表示ができるインフラ整備についてもGoogle Cloudの基盤を利用できることがメリットと考えた

印象深かったこと

  • 『データ分析』の枠にあったので、内容が予想していた内容よりはややビジネス向けという印象でした。
  • 物流やデリバリー関連の業務やサービスについて詳しくなかったのですが、料金体系を従来通りではなく、顧客のビジネスモデルにあわせた設定にしていることが印象的でした。
  • またアプリを利用してもらうために、店舗業務での効率化にもこだわられたということで、作成したアプリや機能を利用してもらうために現場や顧客の視点で考えることの重要性を改めて感じたセッションでした。

2024年8月16日 Google Cloud Next Tokyo ’24 参加レポート 『「7NOW」が「Google マップ」で創り出す、新たなサービス体験』

Category Google Cloud

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