2024年9月24日

Lookerで自作のCustom Visualizationを利用してみよう!


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こんにちは、tenです。
皆さん、LookerのCustom Visualizationは利用されていますか?

Lookerは標準でもさまざまなVisualizationを提供していますが、Custom Visualizationを利用することで、データの表現力を更に豊かにすることができます。

このCustom Visualizationは、Looker Marketplaceでも入手できますが、JavaScriptで自作することも可能です。

今回は、自作のCustom VisualizationをLookerで利用する方法をご紹介いたします。

Custom Visualizationの開発方法については、GitHubでスタートガイドが公開されていますので、こちらをご覧ください。
Getting Started Guide

LookerのCustom Visualizationってどういうもの?

冒頭でもご紹介いたしましたが、Lookerは棒グラフや折れ線グラフなどの一般的な視覚表現を、標準で備えています。

ただ、データをより直感的に理解するために、他の表現方法ができればなぁ、と思うことがあります。

そのようなお悩みを解決するのが、Custom Visualizationです。
下記は実際に弊社で開発したものです。

レビューサイトなどでよく見るようなイメージで、平均スコアを視覚的に分かりやすく表現できます。
棒グラフなどでも値の大きさは表示できますが、☆の数で表現されていると、また違った印象がありますよね。
このように、Custom Visualizationを活用することで、データをより意味のある形で提供することが可能です。

Custom Visualizationを使う

自作のCustom VisualizationをLookerで利用する方法は、主に2つあります。

 

1. Cloud Storageに配置する

Custom Visualizationは、Lookerを利用するユーザからアクセスできる場所にJavaScriptを配置することで提供できます。
そのため、Cloud StorageにJavaScriptをアップロードし、公開URLや認証済みURLをLookerに登録するだけでもよいのです。

 

手順は下記の通りです。

1. Cloud StorageにJavaScriptファイルをアップロードする

必要に応じて、バケットの公開設定や、オブジェクトに対するアクセス権限を設定してください。
ここで、「公開URL」もしくは「認証済みURL」を控えておきます。

 

2. Lookerの管理者設定から、Visualizationを追加する

Lookerの管理者設定>プラットフォーム>可視化を選択し、「Add Visualization」をクリックします。



Visualizationの追加画面が表示されますので、「Main」に先ほど控えておいたJavaScriptファイルのURLを入力します。
他の設定項目として「ID」には環境内で一意となる値、「Label」はLookerのメニューに表示したい名前を入力します。



 

以上で、Cloud Storageでの設定は終了です。

なんと、これだけでCustom Visualizationを利用できるようになります。

 

その他の細かい内容については、公式ページで詳しく説明されていますので、こちらをご覧ください。
管理者設定 – ビジュアリゼーション

 

 

2. LookMLプロジェクト内で定義する

別の方法も見ていきましょう。
Cloud Storageに配置する方法との大きな違いとして、JavaScriptファイルを直接インターネット上に公開する必要がありません。

特定のLooker環境内でのみCustom Visualizationを利用する場合は、こちらの方法がより適しています。

手順は下記の通りです。

1. LookMLプロジェクトにJavaScriptファイルをアップロードする

ドラッグ&ドロップでもアップロードできます。
必要に応じて、フォルダなどを使って整理しておきましょう。



2. Manifestファイルを作成する

Custom Visualizationを定義するためのManifestファイルを作成します。
最低限必要なものは「id」「label」「file」の3つです。

「file」に先ほどアップロードしたJavaScriptのパスを記載します。
「id」と「label」は先ほどのCloud Storageと同様です。
環境内で一意の値と、メニューで表示したい名前を指定します。



Manifestファイルを作成後、「Validate LookML」→「Commit Changes & Push」→「Deploy to Production」の順に操作していきます。
以上で、LookerからCustom Visualizationを利用できるようになります。こちらもとても簡単ですね。

Manifestファイルの細かい内容については、公式のLookMLリファレンスをご参照ください。
LookMLリファレンス – visualization

さいごに

LookerのCustom Visualizationは、データにストーリーを持たせるための強力なツールです。
ぜひこの機能を使いこなして、データ活用の一助としてみてください。

システムサポートでは、Google CloudやLookerの導入や活用を支援しております。
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2024年9月24日 Lookerで自作のCustom Visualizationを利用してみよう!

Category Google Cloud

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