2026年9月4日 ClaudeのArtifactsを成果物づくりに使う|共有前に確認すべきこと Artifacts Claude 検索する Popular tags 事例紹介 GEN-STEP 生成AI(Generative AI) Vertex AI Search Looker Studio BigQuery AlloyDB Google Workspace Cloud SQL Category 技術開発 Author KD SHARE 目次 Artifactsとは何か Artifactsを作れる3つの経路(チャット/Claude Code/Cowork) 業務で使える成果物のパターン Artifactsが向かない場面 業務成果物として扱うときの3つの論点 共有前チェックリスト Content Claude Artifactsは、対話の中で資料や簡易ツールをその場で作れる機能です。チャット・Claude Code・Claude Coworkの3つの経路から作れますが、社内の業務成果物として扱うなら、論点は「作れるか」ではなく「共有してよいか」です。公開範囲は作成経路とプランの組み合わせで変わり、同じTeam / Enterpriseでもチャットは組織内に閉じる一方、Claude Codeは管理者設定によって公開リンクを出せます。バージョン管理・共有範囲・機密情報の混入という3点を先に決めておかないと、試作のつもりが情報漏洩につながります。 ※本記事は2026年8月時点の情報です。Claudeはモデル・料金・機能の更新が速いため、実際の判断時には公式情報をご確認ください。 この記事でわかること Claude Artifactsで作れる成果物の種類と、対応していない形式 Artifactsを作れる3つの経路(チャット/Claude Code/Cowork)と、経路ごとに違う公開範囲 Team / Enterpriseで、チャットとClaude Codeの公開範囲がどう違うか 業務で使いやすい成果物のパターンと、向いていない場面の切り分け 業務成果物として扱う際に決めておくべき3つの論点(バージョン管理・共有範囲・機密の混入) 試作から正式な社内システムに載せ替えるまでの流れ Artifactsとは何か Claude Artifacts(アーティファクト)は、Claudeとの対話の中で生成した成果物を、会話本文とは切り離して表示し、編集・反復・共有できるようにする機能です。もっとも一般的なチャットでは、会話の横のパネルに表示されます。Anthropicの公式ヘルプセンターは、次の条件に当てはまる内容をArtifactsとして生成すると説明しています。 通常15行以上の、重要で自己完結したもの 会話の外で編集、反復処理、または再利用したい可能性のあるもの 追加の会話コンテキストを必要とせずに単独で成立する複雑なコンテンツ 後で参照または使用したい可能性のあるコンテンツ 2026年8月時点で公式ヘルプが対応形式として挙げているのは次の6種類です。 ドキュメント(Markdownまたはプレーンテキスト) コードスニペット シングルページHTMLウェブサイト SVG画像 図とフローチャート インタラクティブなReactコンポーネント Office形式はArtifactsの対象外 Excel・PowerPoint・Word・PDFのようなOffice形式ファイルは、この対応形式一覧に含まれません。 プラン面では、Free・Pro・Max・Team・Enterpriseのいずれでも、チャット内でArtifactsを作成・編集できることが公式ヘルプで確認できます。ただし2026年8月時点では、Artifactsの利用に「Code execution and file creation」という設定を有効化しておくことが前提になっています。個人アカウント(Free / Pro / Max)は本人の設定画面で、Team / Enterpriseは組織のOwnerが組織設定から切り替える仕組みです。 Artifactsを作れる3つの経路(チャット/Claude Code/Cowork) Artifactsを作れるのはチャットだけではありません。2026年8月時点で公式に確認できる経路は3つあり、名前は同じでも、対応プラン・共有できる相手・バージョンの扱いが経路ごとに違います。「Artifactsは組織内に閉じるから安全」という理解のまま経路を跨ぐと、想定外の公開範囲になります。 チャット(claude.ai / デスクトップアプリ) もっとも一般的な経路です。会話の中で前掲の6形式を生成し、パネル上で編集・反復します。公開(publish)すると、個人アカウント(Free / Pro / Max)ではリンクを知る誰でも閲覧でき、Team / Enterpriseでは組織内限定になります。 Claude Code(CLI/デスクトップアプリ) Claude Codeは、セッションの成果物をclaude.ai上の1枚のWebページとして公開する形でArtifactsを作ります。公式ドキュメントは「Claude Codeがセッションからclaude.aiのプライベートURLに公開する、ライブでインタラクティブなWebページ」と定義しており、チャットのArtifactsとは公開の仕組みそのものが異なります。 Claudeがプロジェクト内に .html / .htm / .md のファイルを書き、それを公開する(公開前に許可を求めるプロンプトが出る) 作成直後は作成者本人しか見られない。共有はブラウザで開いたページ右上の「Share」から行う 公開するたびにバージョンが作られ、共有相手にどのバージョンを見せるかを選べる 長時間タスクの進捗に合わせて同じURLへ再公開でき、開いている相手の画面もその場で更新される ただし利用条件はチャットより厳しく、公式の要件表では次のすべてを満たす必要があります。情シスにとってはここが最重要です。 要件 条件(2026年8月時点) プラン Pro / Max / Team / Enterprise(Freeは対象外)。Teamは既定で有効、EnterpriseはOwnerが管理設定で有効化するまで使えない 認証 /login でclaude.aiアカウントにサインインしたセッションのみ。APIキー・LLMゲートウェイのトークン・クラウドプロバイダーの資格情報で動かしているセッションは公開できない モデル提供元 Anthropic API経由のみ。Amazon Bedrock / Google Cloud / Microsoft Foundry 経由では利用できない 組織ポリシー 顧客管理暗号鍵(CMEK)・HIPAA・ゼロデータ保持(ZDR)を有効にしている組織では利用できない バージョン Claude Code CLI 2.1.183以降、またはClaudeデスクトップアプリ 1.13576.0以降 Claude Cowork の Live artifacts Coworkでは「Live artifacts」という別種のArtifactsを作れます。公式ヘルプは「Claudeが作る、常設のインタラクティブなHTMLダッシュボード」と説明し、通常のチャットArtifactsとの違いを次の3点に整理しています。 元の会話を探さなくても単体で存在する 接続済みアプリから最新データを取り込んで更新される 更新ごとにバージョンが保存され、比較・復元ができる 対応プランはPro / Max / Team / Enterpriseですが、Claudeデスクトップアプリ専用(macOS / Windows / Linuxはベータ)で、Web版・モバイル版のArtifacts一覧には表示されません。共有できるのはTeam / Enterpriseのみで、Pro / Maxでは共有そのものができません。共有リンクは組織メンバー専用で、外部リンク・公開リンクは存在しません。また共有されたLive artifactは閲覧者自身のデータ接続を使って動くため、作成者に見えていたデータがそのまま相手に見えるわけではない点も、権限設計上おさえておくべき挙動です。 経路別・公開範囲の比較 観点 チャット Claude Code Cowork(Live artifacts) 作成できるプラン Free / Pro / Max / Team / Enterprise(「Code execution and file creation」の有効化が前提) Pro / Max / Team / Enterprise(Freeは対象外。Teamは既定ON、EnterpriseはOwnerが有効化) Pro / Max / Team / Enterprise(デスクトップアプリのみ) 作れるもの コード/SVG/図表/Reactコンポーネント/単一ページHTML/Markdown・プレーンテキスト 自己完結した単一のHTMLページ(公開元は .html / .htm / .md) 接続済みアプリのデータで更新される常設HTMLダッシュボード 作成直後の公開範囲 会話内のみ(公開操作をするまで外部に出ない) 作成者本人のみ 作成者本人のみ Pro / Maxでの共有 公開するとリンクを知る誰でもサインインなしで閲覧・操作できる 公開リンクのみ。組織内限定という選択肢が無い 共有できない Team / Enterpriseでの共有 組織内限定。閲覧には組織のTeam / Enterpriseアカウントでの認証が必要 既定は組織内(個人単位または全員を指定)。Ownerが「外部共有」を有効化すると公開リンクも作れる。閲覧者にeditor権限を与えて共同編集も可能 組織内限定。組織メンバー専用リンクのみ 組織外への公開 Free / Pro / Maxは可能。Team / Enterpriseは不可 Pro / Maxは公開リンクのみ。Team / EnterpriseはOwnerの許可があれば可能。ただしMCPコネクタからデータを取るページはどのプランでも公開リンク不可 どのプランでも不可(外部リンク・公開リンクが存在しない) 管理者による制御 組織設定 > 機能 で「クラウドコード実行とファイル作成」を有効化。(Pro/Maxの場合)埋め込み先はAllowed domainsで制限。コネクタ呼び出しは「アーティファクトコネクターを有効にする」で制御 管理設定でArtifactsのON/OFF、外部共有、コネクタ呼び出し、保持期間を制御。EnterpriseのRBACではロール単位に絞り込みも可能 専用の管理トグルは公式ヘルプに記載なし。共有がTeam / Enterprise限定という制約自体が制御として働く Team / Enterpriseで「チャットとClaude Codeの公開範囲は同じ」と考えない チャットのArtifactsは、Team / Enterpriseで作った時点で組織外への公開ができない仕様です。閲覧者は必ず組織のアカウントで認証する必要があり、社外に出す選択肢そのものが存在しません。 一方Claude CodeのArtifactsは、Team / EnterpriseでもOwnerが管理設定の「外部共有」を有効化していれば、サインイン不要の公開リンクを作成できます。既定はオフですが、いったんオフに戻すと既存の公開リンクからのアクセスもブロックされ、再度オンにすると復活します。つまり「Team / Enterpriseだから組織内に閉じる」という理解はチャットにしか当てはまりません。Claude Codeを開発部門に配布する場合は、このトグルの状態と、誰が変更できるのかを先に確認してください。 業務で使える成果物のパターン 公式の対応形式をそのまま並べても実務のイメージがつかみにくいため、業務でよく使われそうなパターンに置き換えると次のようになります。 成果物 対応するArtifactsの形式 向いている場面 注意点 簡易な業務ツール・シミュレーター インタラクティブなReactコンポーネント 経費・工数の簡易シミュレーター、入力補助フォームの試作 計算ロジックの妥当性は作成者が検証する。継続利用する前提なら正式な実装に移す 業務フロー図・体制図 図表・フローチャート(Mermaidなど)、SVG 業務フローの可視化、体制図・ER図のたたき台 正式な設計書・規程類の代替にはしない 手順書・ナレッジ記事の下書き Markdown・プレーンテキストのドキュメント 議事録の整理、手順書のドラフト、社内ナレッジ記事の下書き 確定稿は文書管理システム側に移す 社内向け簡易ページ 単一ページのHTML Webページ 案内ページ、イベント告知、簡易ダッシュボードの試作 公開範囲の設定を必ず確認する 定型処理のコードスニペット コードスニペット 定型処理のスクリプト、設定ファイルのひな形共有 実行環境での動作確認は別途必要 いずれも「その場で作って、すぐ試せる」ことが価値であり、正式な業務システムとして継続運用することを想定した機能ではありません。この違いは次の章で扱います。 Artifactsが向かない場面 Artifactsを社内の成果物として使う際は、向かない場面を先に知っておくと判断が早くなります。次の4パターンは、情シス視点で特に注意が必要です。 場面 具体例 向かない理由 (a) 業務システムとして継続運用するもの 全社の工数集計ツール、承認ワークフロー、複数部署が使う共通ツール Claude Code公式ドキュメントは「Artifactsは作業の記録であり、アプリケーションではない」と明記している(データベースなどを保有できません)。バックエンドを持たない自己完結した1ページのため、フォーム入力を保存することも複数画面を持つこともできない。加えて保守担当・障害対応の窓口・バージョン管理の主体が定まらず、作成者の異動・退職時に引き継げない (b) 機密情報を含む成果物 個人情報・取引先の非公開情報・人事情報を含む集計表や分析結果 共有範囲の設定を誤ると社外に到達しうる。2026年7月には共有リンクが検索エンジンにインデックスされていた事例も報じられている(後述) (c) 正式な帳票・Office形式の納品物 契約書・提案書・請求書などのPPTX / DOCX / XLSX / PDF納品物 Artifactsが対応する形式にOffice形式は含まれない。Office形式のファイル生成はAgent Skillsという別の仕組みで行う (d) 監査対象になる記録 稟議・承認の証跡、規程順守を示す記録 Artifactsの公開・共有・削除は claude_artifact_* というイベント種別で監査ログに記録されるが、監査ログ自体がEnterprise限定のため、Team以下では記録が残らない。またログに残るのは操作の事実であり、成果物の内容そのものが証跡として保全されるわけではない 業務成果物として扱うときの3つの論点 ここからは、社内の成果物としてArtifactsを扱う場合に情シス視点で先に決めておくべき3つの論点を整理します。 ※バージョン管理および共有方法についての具体的な内容や手順は別記事にて紹介予定です。 1. バージョン管理 — 正式版はどこに置くか Artifactsは編集を重ねるたびに内容が更新されていきます。バージョンの扱いは前掲のとおり経路ごとに異なり、機能の手厚さにも差があります。 チャット … バージョンセレクタでバージョンを切り替えられる Claude Code … 公開ごとにバージョンが作られ、共有相手に見せるバージョンを選べる。Team / Enterpriseでは管理設定で保持期間を設定でき(作成者のみが見られる状態のものと、共有済みのもので別々に指定可能)、Enterpriseは Compliance API で組織内のArtifactsの一覧取得・特定のバージョンの内容取得・削除ができる Cowork の Live artifacts … 更新ごとにバージョンが保存され、比較・復元ができる つまり「バージョンがまったく残らない」わけではありません。問題は、いずれの経路でも残るのは技術的な更新履歴であって、業務文書としてのバージョン管理ではないことです。どのバージョンが承認済みの正式版なのか、なぜ改版したのか、いつまで保管するのか——これらは記録されません。業務成果物として扱うなら、次を決めておきます。 正式版はどこに置くか(社内の文書管理システム・共有ドライブなど、Artifacts以外の置き場を決める) 誰が・いつ更新したかを、その置き場のメタデータ(更新者・更新日時)で管理する Artifactsはあくまで下書き・試作の置き場と位置づけ、確定稿の保管場所にしない 2. 共有範囲 — 「社外に出る可能性」を前提に設計する Artifactsの共有は「Share」から行います。チャットのArtifactsについて、公式ヘルプセンターは次のように整理しています。 個人アカウント(Free / Pro / Max)で作ったArtifactsを公開すると、リンクを知っていればサインインなしで誰でも閲覧・操作できる Team / Enterpriseで作ったArtifactsは組織外への公開ができない仕様で、閲覧には組織のTeam / Enterpriseアカウントでの認証が必要 公開後は埋め込み(embed)コードを発行でき、埋め込み先のドメインを「Allowed domains」で指定できる 公開停止(Unpublish)は可能だが、いったん公開停止したArtifactsは同じものを再公開できない(公開し直すには新しいArtifactsを作る必要がある) Claude CodeとCoworkは共有の仕組みが違います。前掲「経路別・公開範囲の比較」の表のとおり、Claude Codeでは個人アカウント(Pro / Max)で公開リンクが唯一の共有手段であり、Team / EnterpriseではOwnerの設定によって公開リンクを作れます。CoworkのLive artifactsはどのプランでも公開リンクを作れず、Pro / Maxでは共有そのものができません。 2026年7月に実際に起きたこと Claudeの共有チャットおよび一部の公開Artifactsが、リンクを知らない第三者からも到達可能な状態でGoogle検索にインデックスされていたと、TechCrunchやFortuneなど複数の海外テックメディアが2026年7月27日前後に報じました。Anthropicは検索エンジン側の表示を是正したと説明していますが、いったん外部にコピー・収集された内容を完全に削除することは難しいとも指摘されています。 この事例から得られる運用上の教訓は、「共有リンクは第三者に知られない」という前提だけに頼らないことです。公開(publish)する成果物には、社外に出る可能性を前提にした運用ルールを設けます。 公開するArtifactsには機密情報・個人情報を入れない、という原則を明文化する Team / Enterpriseであっても「組織内共有」の範囲(全社員か、特定の個人か)を事前に確認する Claude Codeを配布する部門では、管理設定の「外部共有」の状態と、それを変更できる人を確認しておく 個人アカウント(Pro / Max)でClaude Codeを使う場合、共有は公開リンクの一択になることを利用者に周知する(大前提、個人アカウントの契約を業務で利用すべきではありません) 公開の要否そのものを、共有前チェックリスト(後述)で毎回確認する運用にする 3. 機密の混入 — 入力した情報はそのまま成果物に残る Artifactsに限らず生成AI全般に言えることですが、入力した情報はそのまま成果物の中に残ります。会話で渡した数値・氏名・取引先名などは、Artifacts上のテキストやデータとしてそのまま表示されるため、「入力した情報がそのまま共有物になる」という前提で考える必要があります。 自社の情報分類(公開・社内限定・機密・個人情報など)ごとに、Artifactsへの入力可否・共有可否を対応づけておくと、現場の判断がぶれません。この対応づけ自体は生成AI全般に共通する話であり、Artifacts固有の対策ではありませんが、Artifactsは「その場で作って、その場で共有できる」ぶん、通常のチャット以上に機密混入から共有までの距離が短いという特性があります。 Enterpriseプランの監査ログには、ユーザーのサインインや組織操作、会話やプロジェクトの作成・削除に加えて、Artifactsの公開・共有・削除も claude_artifact_* というイベント種別で記録されます。ただし残るのは操作の事実であり、何が書かれていたかは残りません。加えて監査ログはEnterprise限定のため、Team以下では公開操作そのものを後から追えません。入力段階でのルール化が、実質的な唯一の防御線です。 共有前チェックリスト Artifactsを公開・共有する前に、次の項目を確認します。配布用のチェックリストとして、そのまま社内展開に使えます。 共通 公開(publish)する前に、入力した情報に機密情報・個人情報が含まれていないか確認したか この内容を社外に見せてよい情報分類の区分か確認したか 共有リンクが意図した相手以外に転送・再共有される可能性を想定したか この成果物の「正式版」がどこにあるか(Artifacts自体は下書き置き場という位置づけか)を明確にしたか 更新した場合、誰が・いつ・なぜ更新したかを別途記録する手段を用意したか 承認記録・規程順守の証跡など、監査対象になりうる用途に使っていないか 経路ごとの確認(作成した経路の項目を見る) 共通:どの経路で作ったArtifactsかを把握しているか。経路によって公開範囲の既定値と選べる選択肢が違うことを理解しているか チャット:個人アカウントは公開すると誰でも閲覧でき、Team / Enterpriseは組織内限定になる。この違いを理解した上で操作しているか チャット:埋め込み(embed)を使う場合、Allowed domainsを意図したドメインだけに絞ったか チャット:公開停止(Unpublish)の手順と、同じ成果物は再公開できない仕様を理解しているか Claude Code:共有先が「組織内の特定の人」「組織全員」「公開リンク」のどれになっているかを、Share画面で確認したか Claude Code:組織の「外部共有」が有効な場合、公開リンクを作らない運用ルールを利用者に周知したか Claude Code:閲覧者にeditor権限を渡す場合、その相手が新しいバージョンを公開できることを理解しているか Claude Code:MCPコネクタで外部データを取るページの場合、閲覧者自身のアカウント経由でデータが取得される(=相手の権限で表示内容が変わる)ことを織り込んだか Cowork:Pro / Maxでは共有できない。共有前提の成果物をPro / Maxで作っていないか よくある質問 Q. Artifactsで作った資料をそのまま社外の取引先に送ってよいですか。 A. 技術的には公開リンクを送ることはできますが、機密情報の混入・情報分類上の可否を確認したうえで判断してください。個人アカウントで公開したArtifactsはリンクを知る誰でも閲覧できる仕様であり、2026年7月には共有リンクが検索エンジンにインデックスされた事例も報じられています。取引先への正式な納品物としてではなく、あくまで参考共有と位置づけるのが無難です。 Q. ExcelやPowerPoint形式でArtifactsから直接ダウンロードできますか。 A. Artifactsが対応するのは、コードスニペット、SVG、図表(Mermaidなど)、インタラクティブなReactコンポーネント、単一ページのHTML、Markdown・プレーンテキストの範囲です(2026年8月時点で公式ヘルプが明記する形式)。Office形式(pptx / xlsx / docx / pdf)を生成する場合は、Artifactsではなく「Agent Skills」という別の仕組みを使います。 Q. Claude CodeやCoworkで作ったArtifactsは、チャットで作ったものと同じですか。 A. 同じ「Artifacts」という名前ですが、対応プラン・共有できる相手・バージョンの扱いが異なります。Claude Codeはセッションの成果物をclaude.ai上の1ページとして公開する仕組みで、Freeでは使えず、APIキーやBedrock / Google Cloud / Microsoft Foundry経由のセッションからは公開できません。CoworkのLive artifactsはデスクトップアプリ専用で、接続済みアプリのデータで更新され続けるダッシュボードです。詳細は本文の「経路別・公開範囲の比較」をご覧ください。 Q. Team / Enterpriseなら安全に社内共有できますか。 A. 作成した経路によって答えが変わります。チャットで作ったArtifactsは、Team / Enterpriseでは組織外への公開ができない仕様で、閲覧には組織アカウントでの認証が必要です。一方Claude Codeで作ったArtifactsは、組織のOwnerが「外部共有」を有効化していれば、Team / Enterpriseでもサインイン不要の公開リンクを作成できます(既定は無効)。「Team / Enterpriseなら必ず組織内に閉じる」という理解はチャットにしか当てはまりません。加えて、組織内であっても情報分類上の機密度に応じた判断は別途必要です。 Q. Artifactsにバージョン管理機能はありますか。 A. 経路によって異なります。チャットのArtifactsはバージョンセレクタでバージョンを切り替えられますが、差分比較や任意の時点への復元は公式ヘルプの記載からは確認できません。Claude Codeは公開ごとにバージョンが作られ、共有相手に見せるバージョンを選べます。CoworkのLive artifactsは更新ごとにバージョンが保存され、比較・復元ができます。ただしいずれも技術的な更新履歴であり、承認済みの正式版がどれか・改版理由・保管期限といった業務文書としてのバージョン管理は残りません。正式なバージョン管理が必要な成果物は、社内の文書管理システム側で管理してください。 ※バージョン管理および共有方法についての具体的な内容や手順は別記事にて紹介予定です。 まとめ Artifactsは対話の中で成果物を作れる仕組みで、対応形式はコード・SVG・図表・Reactコンポーネント・HTML・Markdown/プレーンテキストに限られる(Office形式はAgent Skillsという別の仕組み) 作成経路はチャット・Claude Code・CoworkのLive artifactsの3つ。公開範囲は経路とプランの組み合わせで決まる。Team / Enterpriseの場合、チャットは組織外に出せない一方、Claude CodeはOwnerが「外部共有」を有効化すれば公開リンクを作れる Claude CodeのArtifactsはFreeでは使えず、APIキー・Bedrock / Google Cloud / Microsoft Foundry経由のセッション、CMEK・HIPAA・ZDRを有効にした組織では利用できない。利用ガイドラインを書く前に自社の構成が要件を満たすか確認する 業務成果物として扱うなら、バージョン管理・共有範囲・機密の混入の3論点を先に決める。特に共有範囲は「社外に出る可能性を前提に設計する」姿勢が欠かせない 試作(Artifacts)から本番運用に載せる段階では、運用主体とバージョン管理を明確にしたうえで、API・Claude Codeなどで正式に実装し直す判断が必要になる Claudeの導入・活用でお困りなら 「使ってみたい」を「仕事で使える仕組み」にするまでを、ルールづくり・環境整備・業務への組み込みまで一貫してご支援します。まずはオンライン30分の無料相談から。 → Claude導入支援サービス 参考サイト https://support.claude.com/en/articles/9487310-what-are-artifacts-and-how-do-i-use-them https://support.claude.com/en/articles/9547008-publish-and-share-artifacts https://support.claude.com/en/articles/14729249-use-live-artifacts-in-claude-cowork https://code.claude.com/docs/en/artifacts https://support.claude.com/en/articles/9970975-access-audit-logs 頂きましたご意見につきましては、今後のより良い商品開発・サービス改善に活かしていきたいと考えております。 よく分かった 興味がある 分からなかった Author KD BSG事業部2021年2月 中途入社。入社後はGoogleCloudのスーパーハイパーウルトラメガなんちゃらプロフェッショナルとなれるように日々精進してます。 Artifacts Claude 2026年9月4日 ClaudeのArtifactsを成果物づくりに使う|共有前に確認すべきこと Category 技術開発 前の記事を読む Claude Coworkとは?実際に触ってわかった使いどころ Recommendation オススメ記事 2023年9月5日 Google Cloud 【Google Cloud】Looker Studio × Looker Studio Pro × Looker を徹底比較!機能・選び方を解説 2023年8月24日 Google Cloud 【Google Cloud】Migrate for Anthos and GKEでVMを移行してみた(1:概要編) 2022年10月10日 Google Cloud 【Google Cloud】AlloyDB と Cloud SQL を徹底比較してみた!!(第1回:AlloyDB の概要、性能検証編) GEN-STEP Gemini Enterprise 導入パッケージ 生成AI導入支援サービス Google Cloud 資料ダウンロード 新着記事 2026年9月4日 技術開発 ClaudeのArtifactsを成果物づくりに使う|共有前に確認すべきこと 2026年8月28日 技術開発 Claude Coworkとは?実際に触ってわかった使いどころ 2026年8月28日 Google Cloud Looker の会話分析で LookML の synonyms を試す HOME 技術開発 ClaudeのArtifactsを成果物づくりに使う|共有前に確認すべきこと