2025年10月7日 Google Cloud Next Tokyo 25 Day1 参加レポート:Google Cloud初学者が初参加で印象に残ったこと Gemini Google Cloud Google Workspace 検索する Popular tags 生成AI(Generative AI) Vertex AI Search Looker Studio BigQuery AlloyDB Google Workspace 事例紹介 Cloud SQL Category Google Cloud Author こすも SHARE 目次 Google Cloud Next Tokyoとは? 基調講演 セッション Expo 最後に Content Google Cloud Next Tokyo 25 Day1に参加してきたので、当日の様子を紹介していきたいと思います! クラウド初学者の目線で、先日参加したAWS Summitとの違いなども交えて、 主に参加したセッションや、ブースで聞いた話などを紹介していきます! Google Cloud Next Tokyoとは? 以下、Google Cloud 公式ブログからの引用になります。 Next Tokyo は、ビジネス リーダー、イノベーター、エンジニアのためのクラウド カンファレンスです。最新の生成 AI はもちろん、進化する AI エージェントやセキュリティ、アプリ開発、 データベース、インフラ、データ分析、生産性とコラボレーションに関するアップデートと、実際に Google Cloud を導入・運用されているお客様の声を基調講演、ライブ セッション、展示やハンズオンなど、様々なプログラムを通してお届けします。 一年に一度の開催で、今年は2025 年 8 月 5 日(火)、6 日(水)に東京ビッグサイト 南展示棟で開催され、 私は8 月 5 日のDay1に参加しました。 当日は以下のセッションを拝聴しました。 【基調講演】 【Geminiによる動画検索革命とバンダイナムコ「ClipSearch」事例紹介】 【予測不能な時代を生き抜くエンジニアのキャリアについて考える】 この後、それぞれ詳しく紹介していきます。 基調講演 9時20分過ぎに東京ビッグサイトに到着し、そのまま基調講演の受付に向かいましたが、 案内された席が最後のブロックの席だったようで、なんとか間に合ったといった感じでした。 【基調講演】 特に印象に残っているのは「フルスタックAI最適化プラットフォーム」であるという話です。 GoogleはGeminiを始めとするAIを最大限活用してもらうため、インフラからアプリまで、 全てフルスタックで提供しているということでした。 先日AWS Summitの基調講演にも参加したのですが、 AWSはAIを取り上げつつも、どちらかと言えばインフラを提供し、 「あなたのやりたいこと何でもできます!」というスタンスだったのに対して、 Google CloudはAIを軸にして、 「AIであなたの業務を楽にできます!」というスタンスだったように感じました。 このようなイベントに参加することで、AWSとGoole Cloudの雰囲気の違いを直に感じられたのも良かったです。 セッション 私が参加したセッションは以下の2つになります。 1.【Geminiによる動画検索革命とバンダイナムコ「ClipSearch」事例紹介】 前半はGeminiを利用した、動画検索機能についてのお話でした。 どういう機能かと言うと、ざっくりとした検索ワード (例えば「○○が走っているシーン」「○○がアップになっているシーン」)を入力すると、 動画がヒットして、対象となる秒数も提示してくれるというものです。 Geminiは長いプロンプトを扱えて、マルチモーダルで、そもそも動画を扱うのが得意なので、 今回のような機能を作成するのに最適なAIとなります。 そしてこの検索機能の裏側で肝となるのが、メタデータで、動画ファイルなどから一度メタデータを抽出し、 そのメタデータを検索するという流れを取っています。 なぜ一度メタデータを介するのかというと、拡張性があり、速度が速くなるからです。 後半はなぜこの機能を導入したかという話でしたが、 理由は「わかりやすく生成AIの凄さを伝えられるから」ということでした。 面白かったのは、生成AIを導入する上でのハードルとして、 実務者のモチベーションというものを意識しているという話です。 実務者は「自分がやりたい仕事はAIにやらせたくない」という意識があり、 その領域をAIにやらせようとしてもモチベーションが下がり、導入がうまくいかないとのことでした。 人間にとって苦痛な作業こそがAIに任せられる領域なのではというお話でした。 動画を扱う上で、メタデータが必要という話が興味深かったです。 別ブースのNL2SQL(Natural Language to SQL)についての話でも、メタデータが重要という話をしていたので、 何でも勝手にやってくれるように思える生成AIも、裏側では地道にメタデータで管理しているというのは驚きでした。 2.【予測不能な時代を生き抜くエンジニアのキャリアについて考える】 Googleの方が進行役で、パートナー企業の3名が回答者で、一問一答形式で色々と答えていくというものでした。 その中で、いくつか印象に残ったものを取り上げていきたいと思います。 Q. 新しい知識を得るための習慣は? A. アウトプットを続ける。ハッカソン、ブログ、イベント登壇等。そのタイミングで自然と学ぶ。 別の媒体でもアウトプットが大事という話はよく目にするので、自分も意識して取り組んでいこうと思いました。 Q. Googleの製品で一番好きなのは? A. NotebookLM(3名全員) 長い動画をインプットし、要約してくれたものを先にみて概要を把握するという使い方をしているという話が面白いなと思いました。 情報の取捨選択もできますし、そのまま深堀するとしても先に概要が入っていると頭に入ってきやすいので、良いこと尽くしです。 Q. 失敗について A. 昔、ある人から「PDCAのAは『謝る』だ」と教えられて楽になった。最悪謝れば失敗しても良い。 中々印象的な言い回しで、失敗を気にしてしまう私にとっても励まされる言葉だなと思いました。 Q. 会場の人へのアドバイス A. 「一人前になってから」という人がいるが、一人前になる前から挑戦していい。それがスキルアップに繋がる。また、技術がどんどん進歩しているから、やれることより、やりたいことが大事になってくる。 私は失敗を気にするあまり、フットワークが重くなってしまうので、 もっと積極的に色々と挑戦することが大事なんだなと改めて感じました。 Expo Expoというブース等があるエリアについては、Google Cloudのブースをメインにまわりました。 以下、各ブースで聞いた話のダイジェストです。 【Google Cloud】FirebaseStudio ブラウザアプリ。文章(日本語可)で指示を出すだけで、プロトタイプのコード(アプリ)を作成してくれる。 作成したものは、そのままプレビューを表示できて、URLで他の人にも共有できる。 プログラミング言語は現状React等、一部の言語のみ対応しているが、今後増える予定。 バックエンドからフロントエンドまで、日本語の指示一つで一括で作成してくれて、しかもそのままURLで共有できるというのはすごいなと思いました。流石にそのまま使うのは難しいかもしれませんが、プロトタイプとしてイメージをすぐ共有できるのは便利そうです。 【Google Cloud】BigQuery 画像等をCloud Strageにオブジェクトデータとして保存し、BigQueryの方では自動で検索用のテーブルを作成してくれる(カスタマイズもできる) 使う時にはSELECT句にプロンプトを書けば、合致したデータを抽出してくれる。 SELECT句にプロンプトを書くというのが個人的には新鮮で、AIを使うとそんな抽出方法ができるのかと思いました。 【Google Workspace】ソフトバンク ブースの近くを歩いていたらたまたまやっていたセッションで、秋田県についての話がありました。 個人的に秋田県は縁のある場所なので、つい立ち止まって聞き入ってしまいました。 秋田県庁は広域自治体で初のGoogle Workspace全庁導入した自治体(5000人規模)とのことで、 秋田の方が何人かゲストとして登壇し、一問一答形式で色々な質問に答えていました。 以下、その中で印象に残ったものの抜粋になります。 Q. 導入する上で大変だったことは? A. 庁内での合意形成。部署が違うと別の会社のようなので、それら全ての人の合意をとることが大変だった。 また、クラウドに対する不安(個人情報の扱いや、操作を覚えられるか等)を取り除くことも大変だったが、 まず導入に前向きな部署と連携し、インフルエンサーとして普及を協力してもらった。 最新技術の導入というのは常にハードルがあるものですが、協力的な人を味方につけて、少しずつ普及・浸透させていくというやり方は、他のケースでも活かせそうだなと思いました。 Q. 意外な効果は? A. 今まで知事から職員へのメッセージは知事の秘書を通じて伝えられていたが、 動画を通して直接ニュアンスを伝えられるようになった。 県庁ならではのお話だなと思いましたが、Google Workspaceのように汎用性のある技術というのは、 それを使う人によって色々な使い道を見つけることができるのだなと思いました。 最後に 今回はできなかったのですが、ハンズオンをやりたい場合は早めの予約が必須で、 もし予約できなくても、PCを持ち込めばSelf-Learning LabというコーナーでGoogle Cloudを試せるようなので、 次回はぜひそちらにも参加してみたいです! 全体として振り返ると、Google Cloudについてあまり詳しくない自分でも、 「Goole Cloudでこういうことができるのか!」「こういう場面でAIが使えるのか!」といった発見があり、楽しむことができました。 AWS Summitに参加した時にも思いましたが、ただぶらぶらと歩いているだけでも、 自然と様々な最新情報が入ってくるというのはこういったイベントならではの体験だなと思いました。 今後は自分でも色々とGoogle Cloudに触って理解を深め、もっと深い話についていけるようになりたいと思います。 ここまでお読みいただきありがとうございました! 頂きましたご意見につきましては、今後のより良い商品開発・サービス改善に活かしていきたいと考えております。 面白かった 面白くなかった 興味深かった 興味深くなかった Author こすも Gemini Google Cloud Google Workspace 2025年10月7日 Google Cloud Next Tokyo 25 Day1 参加レポート:Google Cloud初学者が初参加で印象に残ったこと Category Google Cloud 前の記事を読む 【参加無料】typeエンジニア転職フェア 出展のお知らせ(2025/10/13) Recommendation オススメ記事 2023年9月5日 Google Cloud 【Google Cloud】Looker Studio × Looker Studio Pro × Looker を徹底比較!機能・選び方を解説 2023年8月24日 Google Cloud 【Google Cloud】Migrate for Anthos and GKEでVMを移行してみた(1:概要編) 2022年10月10日 Google Cloud 【Google Cloud】AlloyDB と Cloud SQL を徹底比較してみた!!(第1回:AlloyDB の概要、性能検証編) BigQuery ML ワークショップ開催のお知らせ 生成AI導入支援パッケージ Discovery AI導入支援パッケージ Google Cloud ホワイトペーパー 新着記事 2025年10月7日 Google Cloud Google Cloud Next Tokyo 25 Day1 参加レポート:Google Cloud初学者が初参加で印象に残ったこと 2025年10月7日 イベント・セミナー 【参加無料】typeエンジニア転職フェア 出展のお知らせ(2025/10/13) 2025年10月1日 Google Cloud データサイエンスエージェントにMCP機能を実装してみた! 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